相見積もりの前工程

選択肢を用意することの意味を、43歳で理解しました。

これまでの失敗の背景がわかった感覚です。

 

直感・1つ・正当化

面倒くさがりやで、怠惰なので常に楽しようとしてしまいます。

ショートカットでなく、やらない方法を模索する。

でも、やらざるを得ない場合、いかに楽できるか。

 

意思決定にあたり、直感に頼りがち。

経験豊富な領域であれば、そこそこ間違えませんが、そうでない領域では用意に失敗します。

数値ではなく、感覚で決めてきました。

 

選択肢を用意することも面倒なので、1つ。

これだ、というフィーリングに任せて選んできました。

うまくいかなかった方が多かったと今は思います。

 

成功しようが失敗しようが正当化するクセがあるので、振り返りができません。

振り返りできなければ、改善もできず。

同じ失敗を繰り返すか、もしくは取り組まない方向へ。

チャレンジしなければ失敗もありません。

 

標準的な進め方

不動産屋に依頼があり、妻に協力してもらいました。

3社に声をかけて、1社ずつお会いし、条件を聞いて決める。

当たり前の進め方かもしれませんが、これまでの自分がやってこなかった進め方です。

今までなら、直感で選んだ1社にお願いして、大丈夫だろう、と理由のない正当化で突き進んでいました。

 

1社目(A社)。

部長の方が来てくれました。

自転車でフラッときた立ち寄ったような印象です。

人当たりは悪くない印象ですが、言葉選びに違和感を感じる場面が少しありました。

恐らく期待値調整をしていると思うのですが、受け手からすると単にネガティブな発言にしか聞こえません。

自分の仕事にとって学びになります。

専門家としてのアドバイスもいただけましたが、どうもピンときません。

印刷した近隣物件の資料も、とりあえず揃えた感が出ており、グッとくるものはありませんでした。

態度や発言から、先方もやりたい仕事でないように感じます。

NextActionについても話がないので、こちらから「どうします?」と聞くと「連絡を待ってます」とのこと。

わかりやすい対応で、逆に有難いです。

 

2社目(B社)。

同じく部長の方。

しっかりと挨拶してくださり、丁寧に会話を進めてくれます。

早速、モノを見ていただきながら1つ1つ詳しく説明へ。

好印象だったのは、こちらの立場に寄り添ってくれていること。

自分の考えを伝えているので、その点をよく理解してくれて、「こうした方がいい」「これはやらなくていい」と。

1社目のとき、この寄り添ってくれる説明がなかったことに気づきました。

期待値コントロールされている感が強く、こっちとしても「わかってます…」と心で会話していました。

その面倒なやり取りがなく、スムーズに商談が進んでいるように感じます。

1時間ほどきっちりと話し合い、「2週間ください」とリードしてくれます。

諸々の手続き面も能動的に動いていただけました。

1社目の選択肢はなくなりました。

 

3社目(C社)。

またしても部長。

事前にメールで日程調整した際、時間調整のところが14:30-14:40と提案されており、15:30の間違いかと思っていましたが、面倒なので指摘せず、了解しました。

近所のお兄さんがフラッと立ち寄るようにやってきました。

親しみがあるというか、軽いというか、悪い印象はありません。

「じゃ、早速見ていきましょうか」とやや急ぎがちに進みます。

この方も寄り添い系。

こちらの立場・意図を十分にくみ取ってくれました。

次へ、次へ、どんどん進みます。

先方「はい、じゃぁ、わかりました。ありがとうございます。」

小職「お忙しいところ、ありがとうございます。」

先方「他に何社さんか聞かれていると思うので」

小職「すいません」

先方「全然です、構いませんよ」

14:45に終了。

颯爽と帰っていきました。

メール、間違いじゃなかったんだ。

もちろん、その後、まったく連絡はありませんでした。

 

迷いはない

結論、2社目(B社)の方にお願いしました。

2週間後に、丁寧な提案書も送られてきました。

 

標準的な選考プロセスを経ると、複数の選択肢から比較して選ぶことができて、判断に迷いがなくなります。

元々、自分の直感で最初に思い浮かんだのは、1社目のA社でした。

自分が担当者として進めた場合、A社だけに声をかけて、迷いながら、悩みながら、納得していない状態を正当化して(A社)を選んでいたかもしれません。

ただ、今回は妻に担当プロセスをお願いしたので、きっちり3社出てきて選ぶ形式となりました。

もう1-2社増やすかどうか迷いましたが、面倒なので3社にしました。

 

このプロセスを自分は「相見積もり」という言葉でざっくり表現していたのですが、ここが間違いの本質だったと気づきました。

見積もり、つまり費用を比べて最終判断するわけではなく、問題はその前工程に存在していると。

今回、費用が高くてもB社を選んでいたことは明白です。

複数の方にお話を聞くと、そもそもこの仕事をはやりたくない、という事実を明らかに感じました。

その気持ち、自分もよくわかります。

適当な対応をするなんてことはありませんが、自分からNextを動かそうと自分が動くことをしない気持ちもよくわかります。

自分はやっておきながら、他人からやられると「?」と感じてしまうのは、まったく失礼な話です。

まさか取引先選定が、自分の欠点に気づくプロセスになるとは思いませんでした。

 

自分は、取引先として活用”される”側の人間なので、その近辺の経験値やノウハウはそれなりにあると自覚していますが、活用”する”側の視点が不足していることに、40歳を過ぎてから感じることが多くなりました。

自分でやってきたこと、他人をあまり頼ろうとしてこなかったツケが回ってきたように思います(もちろん周囲にたくさん助けてもらっているわけですが)。

 

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