仕事を受けるかどうか、を判断するための5つの基準

 

コンサルティングの仕事を受ける際、判断するための基準があります。

定量化された基準ではないため、基準があっても判断を間違う場合もあります。

ただ、基準を言語化しておくと振り返りできるため、成功確度(再現性)を高めることができます。

 

(1) 共感

事業に共感できるか。

独立当初は、そんなこと言ってられなかったので、どんな仕事でも受けてきました。

でも、結果として仕事が継続することはありません。

事業への共感が事業理解につながり、より良い人事領域からのコンサルティングに結びつきます。

 

(2) 料金

200円の商品を100円で売ってほしい、と言われても会社が立ちまわりません。

料金は、売り手が決めるもの。

もちろん、買い手を見ますが、決めるのは売り手。

仕入れや世間相場を見て決めると、その流れに飲み込まれてしまい、価格設定が後手に回ると考えています。

その料金で売れるように、商品・サービスを設計していくことが必要です。

 

(3) 貢献

自分が貢献できる仕事かどうか。

貢献できない仕事に足を突っ込むことは、双方にとってメリットがないことです。

少しストレッチの効いた仕事で領域を拡大していくことは大事ですが、貢献できていなければ、そもそも違います。

売り手だけ利益を得ているようだと、仕事は継続しません。

常に自分は貢献できているのか、自問自答するしかありません。

 

(4) 成長

人は仕事で成長します。

ロミンガーの法則が・・・みたいな話はどうでも良くて、そんなことしっかりと仕事をすれば自明です。

逆に、仕事のレベルが低いと成長しません。

誰と仕事をするのか、がこの先もっともっと重要になってきます。

選び、選ばれる時代に入っていきます。

成長することで、やりたいことをやれるようになります。

他人には「成長しなくてもいいよ」なんて言えますが、自分の子どもには言えません。

成長することに意味を伝えることが誠実だと思います。

 

(5) 相性

ここが難しいんですよね。

でも、めちゃくちゃ大事なところです。

 

最近、やめたことがあります。

相性って抽象的なので、より具体化しよう、言語化しよう、ってことをやめました。

相性が意味することは具体的な行動パターンとして今まで言語化してきたのですが、それを充実させようとすればするほど、暗闇が深くなっていく気がして。

直感でいいのでは。

話が合うかどうか。

波長が合うかどうか。

これで決めればいいじゃないか、と。

 

相性を見誤ったケースでは、直感的に「?」なことを当初察知しているものの、その後の展開に合わせて、その「?」を自分の思い違いだと正当化してしまったり、変な正義感で乗り越えられると胸を張ってしまったりしてきました。

こういうのはうまくいきません。

そして、なぜダメだったのか、と原因分析して、具体化しようとするのは本末転倒です。

 

 

独立したときは「貢献」だけ

この5つはすべてが必要で、どれか1つでも欠けると問題が起きます。

実際のところ、「1つだけが欠けていた」みたいなケースはあまりなく、あれもこれもないケースが多かったりします。

 

独立時は、思い起こせば「貢献」だけでやってきました。

いかに貢献できるか、どうすれば貢献できるか、貢献できたか。

この軸だけを考え、周囲に助けられ、経験を積むことができました。

だから、今までやってこれたのかもしれません。

徐々に、共感や料金を意識し始め、次に成長と相性といったところでしょうか。

 

「わがまま」と聞こえるかもしれませんが、まったくその通りだと思います。

困るくらい、わがままですね。

でも、それでお互いに満足するのであれば、それでOK。

満足しなければ、それまでです。

 

それが独立するということだと思います。

 

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