プロジェクトマネジメントで大事なことは、1発目で8割を終わらせること

最近、プロジェクトマネジメントについて考える機会がありました。

自分が大事だと思うことを、1つ選ぶとすると何か。

自分なりの言葉でいうと、「1発目で8割を終わらせること」でした。

 

本を読んで、本当に「その通り」だと思った

この考えの元ネタは、中島聡さんの著書『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』です。

(kindleunlimited に入ってる!)

 

 

この本を読んで、本当に「その通り」だと思いました。

何度もこの失敗を繰り返し、「最初」の重要性を体得してきた身からすると、これが言語化できるってスゴイなと。

 

この本で頭に残っているのは

  • 一発目で8割を終わらせること
  • 昼寝は18分

の2つです。

この本を読んでから、AppleWatchのタイマーを18分に設定し、昼寝する際は、18分にしました。

 

それはさておき、8割の話、本当に大事です。

これができればプロジェクトで失敗することはなくなります。

それができる能力があるかないか、という前提条件はあるかもしれませんが…

 

「ロケットスタート時間術」と定義されていた

改めて本を読み返すと、「ロケットスタート時間術」と定義されていました。

2対8の法則を活用し、最初の2割の時間で8割の仕事を終わらせるということです。

 

これが自分の解釈でいう「1発目」、つまり初回のミーティング(キックオフもしくは議論の最初のミーティング)で、全体像を提示して要点となる8割を握ってしまうということでした。

大事なことは8割に対して明確にポジションを示し、「それが良さそう」なのか、「それは違う」なのか、をクライアントサイドの意思決定者に迫ること。

また、残りの2割である今決められないことは何なのか、その難しさ、トレードオフ、判断基準は何か、について認識を擦り合わせることも必要です。

この2割が、その仕事(プロジェクト)における難関という位置づけです。

 

これができないと締切近くになったとき、「もっと早くこれを議論しておけばよかった」「もっと早く議論に上げないとダメでしょ」という心の声が多方面から聞こえてきます。

自分自身、何度もこれを経験してきました。

 

この事態を試行錯誤しながら突破してきたときに思ったことは、プロジェクトのはじめにしては「やり過ぎかも」といえるくらい準備して「ちょうどいい」ということ。

決して余裕はないです。

適度な緊張感と焦りに追われて「終わった…」となります。 

1発目で8割終わらせて、トントンなのです。

 

一度失敗し、この本を読み、実践すれば本の内容がすべて吸収できるはず。

それぐらい、この本はスゴイと思います。

 

プロマネの技術は、この1冊

上記の本が戦略の位置づけならば、その戦略を実現するための技術書も欲しいところ。

それは、こちらです。

 

自分が読んだのは、上記の新装版ではなく、古いタイプでしたが、網羅的にPMに必要な要素が記載されており、これ1冊を読み込んで実践すれば問題ないと思います。

 

プロジェクトマネジメントについて、いろいろな本や記事、さらには研修等がたくさんありますが、個人的にはこの2冊をバイブルにして、あとは実践あるのみ、とのスタンスです。

実践→振り返り(本を読む)→実践→振り返り、のサイクルを回し続ければ、プロジェクトは回せるようになります。

 

自分も改めてこの2冊を読み返し、気づきを得たいと思います。

事務所をなくした際、蔵書を95%ぐらい捨てたことを今でも強く後悔していますが、プロジェクトマネジメントの本を考えた際、真っ先にこの2つが思いつきました。

本を処分したことで、フォーカスすべき本だけが記憶に残っていると発見できた気持ちです。

(2冊とも、再び買いました。山口さんの本は、地元の書店で昔の版が売られていたので、こちらを購入しました。)

 

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