過去のクライアントで、某友人とごはんを食べました。
人事領域の第一線で活躍するプロであり、尊敬できる方です。
そんな方から、「仕事において、やり遂げたと感じるときってどういうときですか?成功したと思えるときとか」的な質問を受けて考えたことです。
クライアント企業の成長
自分は人事領域(特に人事制度)からアプローチする経営コンサルタントゆえ、価値提供したクライアント企業の成長が、結果のすべてであると考えています。
こういった薫陶を受けてきたためです。
だから、自分が支援させていただいたクライアント企業が成長しているのであれば、やり遂げた(正確には「やり遂げている」)と感じることができます。
難しいのは、時間軸。
短期だけでなく、最低でも例えば10年ぐらいの中長期スパンで見なければいけません。
なので、クライアントとの仕事が完了した後でも、その企業の業績はチェックすることがあります。
もちろん、「自分が制度をつくったらから」なんという不遜な考えは、まったくありません。
制度が無いよりは良かったのかな、ぐらいのテンションです。
ただ、プロジェクト・プロセス次第では、制度が無かった方が良かったかも、はあります。
そこは相性といったやつでしょう。
信頼されること
あとは、個人的な感情面だと、信頼されること。
クライアントが顧客を紹介してくれることがあります。
その際、「この人に任せられるよ」と信頼・お墨付きをいただけることがあります。
これは本当にうれしい。
このタイミングで「報われる」というか、仕事をやり遂げたんだなと感じることがあります。
紹介の場面だけではもちろんないと思いますが、紹介の場面で感じる機会が多いと思います。
コンサルタントは、ある種、個人業なのでチームでいかに標準化・レベルアップすることが大事かはあるものの、最後は個人技の世界。
その中で、過去の仕事が認められて「人事領域の課題解決というミッションを任せられる」と「信頼」されることは、仕事冥利に尽きます。
最近は、自分のキャパシティの問題から紹介いただく仕事に対応できないことが増えてきたことは、本当に申し訳かぎりです。
新規性
最後に、新しいことにチャレンジできたとき。
それも、独りよがりなチャレンジではなく、クライアントとの議論をしっかりと踏まえた上で、自分の過去の経験や知見をアップデートできること。
これが「新規性」の意味です。
そして、その新しい取組みが実際に組織内で使われて、動いている姿を見ると、やり遂げた感があります。
もちろん、その後の運用はウォッチしないといけませんが、まずは新しいことにチャレンジできたことは自分にとって達成感というか、それだけでも「成功」に近い感覚があります。
なぜなら、今の仕事はもう15年近くもやっているから。
「だらけきっている」という表現が的確かもしれません。
新しいことをやるには、自分の力だけではできません。
自分には、型・ルーティン・マンネリがあるので。
その型を、一段アップデートしてくれる存在が必要です。
それが、自分にとっては起業家であり、スタートアップであり、クライアントなのです。
フェアに、真剣に、遊び心をもって議論し、成果を追及できる環境が、そこにはあります。
その環境を、自ら創造することは自分の役目です。
ここの力を、今よりもさらにレベルアップさせていかなければなりません。
「目利き」ってやつでしょうか。
PS
某友人は、今年大きなチャレンジをするようです。
自分の見立ては、もちろん「独立」ですw
おもしろいことをやってくれるはず。
期待です!