昨日のブログで「余白」について考えてみました。
考えた背景は、クライアントの方と「裁量労働制」の話をしていた際、自分の思考プロセスを振り返ると、常識にとらわれていたと感じたからです。
月間労働時間が100時間程度の話
裁量労働制が適用されている方の月間労働時間が100時間程度であることがわかりました。
この話が本題ではなかったのですが、派生して議題に。
「100時間程度であることを、どう考えるか?」というテーマについて「成果で見るべき。時間は関係ない。」という意見でした。
さらに「仕事に余裕があることは大事。」と。
自分でも「そうだよな」と思う一方、「でも、160時間と考えると60時間ぐらい不足している点はどう考えるべきか」と考えていました。
この160時間の積算根拠は、1日8時間×20営業日=月間160時間。
なぜ8時間なのか、なぜ20営業日なのか。
これって誰が決めたのか。
自分で最適な「時間」を決めていないよな。
法律はある前提で、結構強いバイアスなのかもしれない。
思考停止していた領域かも、と振り返りました。
時間でなく、成果で見るべき、はその通り
時間を判断基準にするのは、時代遅れの部分があると思いました。
「200時間働いても成果が出ない。100時間でも成果が出た方が評価されるべき」というわかりやすい話があります。
自分のこういう考え方をするケースがありました。
しかし、この裁量労働の話、昨日のブログ「余白」の話を考えると「それだけではないかも。もっと大事なことがありそう」と考えました。
それは、余白をつくることで(=労働時間を少なくすることで)、成果がより出る状態になるのではないか、ということ。
余白があることで、よりクリエイティブな仕事ができたり、生産性向上のために仕組みを抜本的に変えたり、有益なリサーチができたり。
時間を意識した帳尻合わせの仕事ではなく、本質的な成果を追い求める仕事ができると思いました。
時間(もしくは仕事)に追われる状態だと、どうしても完成させることも目的になってしまい、品質のプライオリティが下がってしまいます。
キャリアの時期によって最適な考え方は変わるかもしれません。
ただし、今の自分を考えると「時間」ではなく「余白」であったり「成果」「生産性」が追い求めるべきであり、古い価値観は捨て去るべきだと強く感じました。
「4-6時間」が自分にとって最適な企画時間
自分の場合、1日8時間とざっくり区切るのではなく、企画と打ち合わせの時間でわけることができます。
もちろんそれ以外の細々とした仕事もありますが、大きくはこの2つで問題ないです。
そして、この企画の時間について考えると、自分は「4-6時間」が1日の所要時間として最適だと認識しています。
朝8時からスタートしたら12時までの4時間。
朝5時にスタートしたら、途中1時間の休憩を挟んで12時までの6時間。
このペース配分が、良い企画をする時間戦略として最適かと。
午後は、打ち合わせの時間として、2時間から4.5時間まで。
打ち合わせは、まだ改善すべきことが多く、自分一人で好き勝手に軌道修正できないので、時間がかかってしまいます。
ただ、2-3年かけて最適なペース配分に変更していきたいところです。
こう考えると企画4時間、打ち合わせ2時間の6時間労働が最も余白のできる時間配分なのかもしれません。
1日を24時間と考えると、8時間労働と6時間労働でペース配分が違ってきます。
24時間のペース配分 | 8時間労働の場合 | 6時間労働の場合 |
睡眠 | 8時間 | 8時間 |
生活(ごはん・風呂等) | 4時間 | 4時間 |
仕事 | 8時間 | 6時間 |
プライベート | 4時間 | 6時間 |
6時間労働で、仕事とプライベートのバランスが取れると思います。
自分は、仕事とプライベートの境界線は曖昧な方がちょうどいいと思っている派。
そもそも仕事をネガティブなもの、「労働」的に捉えるとそれだけで苦痛になってしまうので、プラスもマイナスもないフラットな行為として捉えるのが「ちょうどいい」と言っている意味です。
このペース配分になると、一定の「余白」もできると思います。
「余白=プライベート」ではなく、仕事にもプライベートにも、生活にも余白が生じます。
自分の中では、この方針のもとで勝手に「働き方改革」みたいなのを進めていこうかと。