余白がなくなると「自分はどうなるか」を考えてみました。
考えようと思った背景は、裁量労働制の実態への捉え方に関するお話を聞いて。
裁量労働制の話は、また明日のエントリで。 ※翌日書きました ↓
(1) 振り返りができなくなる
自分の中で「振り返り」は重要。
その時間をきちんと確保して、心に余裕をもって過去を振り返り、未来に繋げていく。
ここが抜けると、今の状態と先行きに対して、ぼんやりとして不安が出てきます。
このままでいいのか、という曖昧な不安が集中力を低下させていきます。
今に集中するためにも、振り返りが必要です。
(2) 本を読まなくなる
余白がないと、本を読まなくなります。
自分にとって本は投資であり、娯楽ではないと思います。
読書は、嫌いではありません。
好きな方だと思いますが、仕事の一つとして読書に向き合ってきたので、どうしても余白がないと本に着手できず…
積ん読がたまってきたら、余白がない証拠です。
(3) 土日の休みがなくなる
わかりやすい。
土曜だけでなく、日曜まで仕事に追われていたら、自分では余白がないのかも。
土曜の仕事は、比較的集中できる日にもなるので、仕事内容にも寄りますが、そこまでストレスを強く感じることはありません。
しかし、日曜まで仕事をやらざるを得ない状況は、よくありません。
仕事に追われている感覚で、クリエイティブな仕事はできません。
気持ちの持ちようかもしれませんが。
(4) 夜に仕事することが増える
夜よりは朝に仕事する派です。
集中力、というか集中力に必要な体力は、朝の方が充電されているので。
余白がなくなると、夜も仕事をしてしまう癖が出ます。
この時間って、自分にとってはだいぶ生産性が低いケースが多く…
疲れもたまるし、最近は夜にPCを浴びていると、寝るにも苦労が多く…
昔はそんなことなかったのですが、40歳という年齢は確実に変化をもたらしています。
夜に悪あがきをしても効果は薄いと分かっていながらも、仕事量を消化しないといけない際、何となく夜もデスクに向かってしまうことが…
よくないですね。
今日はやめよう。
(5) 朝起きる時間が遅くなる
夜に仕事するようになるので、自然と朝起きるのも遅くなります。
「会社に行かなければいかない」という状況であれば、無理して起きることができるかもしれませんが、在宅の独立ワーカーだと、そういうわけにもいきません。
朝のゴールデンタイムwが1時間、2時間となくなるのは、生産性の大低下につながります。
やはり余白が必要だ。
(6) 細々としたタスクが先送りされて、たまっていく
余白がないので、チャチャっとやってしまえば、あっさり終わるようなタスク(作業)が先送りされて、たまっていきます。
困るのは、先送りされて忘れていくこと。
計画的に消化できず、突発的に対応したり、差し込み対応したり、夜対応したり、と負のスパイラルにハマっていきます。
余白がないと、タスクリストは増え続けます。
どこかでまとめて時間をとって消化したり、そもそもやらないタスクを決める、で対応しないと、なかなか沼から出れません。
(7) 仕掛り中が増える (仕掛り仕事が増える)
余白がないと、タスクもたまってしまい、やるべきことが増えていきます。
Aというタスクに着手していても、Bのタスクが気になってしまい、追われてしまいます。
ある程度、Aの目途がついたと同時に最後に仕留める必要がありながらも、そこにハードルを感じると、弱い自分が出てしまい、Bに目移りしてしまいます。
Bをやってから、Aに戻ろうとします。
でもBの次には、Cがあります。
この連鎖で、仕掛り中が増え、目の前の仕事に集中できなくなってしまいます。
生産性が下がる瞬間。
わかっちゃいるけど、余白がないと、この状態に陥ってしまいます。
(8) 前倒しで仕事を片付けようと欲が出る
不思議なことに、余白がないとき、つまり忙しいときこそ、仕事を前倒しで片づけて余白を無理やりつくろうとします。
案の定、忙しさがより一段上がり、余白がなくなります。
まさに、わかりやすい負のスパイラルです。
余白がなくなると、自分で仕事をストップできない状態になっているかもしれません。
正しい判断ができなくなっているというか。
こんなときは、スパッと仕事をやめて、おいしいモノでも食べて、話して笑って寝るが解決策なんだと思います。
なかなかできませんが。
でも、今日はそうします。
以前、ラジオで小田嶋隆さんが「明日できる仕事は、明日やる」って言ってました。
潔いですね。
(9) 先のことを考えなくなる
2-3年、または5年、さらには10年先の計画を考える(妄想する)時間がありません。
そんなこと考えて意味あるのと思われるかもしれませんが。
非常に費用対効果は低いと思います。
しかし、「意味が無い」とまでは思いません。
自分にとっては必要な習慣です。
習慣には、余白が必要。
目先の仕事があると、どうしてもそちらをやらないといけない。
知らず知らずに、浸食されていきます。
余白がない状態に、危機感とモヤモヤ感じるのは健全な証拠
以前は「余白がない=忙しい」を美化している部分もありましたが、今は別人のように危機感とモヤモヤしか感じなくなりました。
短期で見れば問題ないかもしれませんが、長期で考えると問題だらけ。
20代、30代と年齢を経るごとに価値観が変わってきたということです。
今の自分にとって、この危機感とモヤモヤは健全な意識だと思いました。