独立後の仕事の話 (7-8年目)

独立後の仕事の話 (5-6年目)の続きです。

 

「相性」を意識した7年目の営業活動

6年目にクライアントとの「相性」が営業活動にとって重要で、その後のパフォーマンスにも大いに影響を与えることに気づきました。

※詳しくは以下を参照

 

この気づきを得てから「このクライアントとうまくやっていけるかどうか」について、真剣に悩むようになりました。

特に「直感」を大事にしました。

ファーストコンタクトでのコミュニケーションで、お互いの信頼と尊重を感じられるかどうか。

あとは、レスポンス。

相手に敬意をもったレスポンスをお互いにできているか。

フェアな関係で仕事ができそうか。

 

ただ、一緒に仕事をしていない中で把握することに限界があることも事実です。

なので、率直に「相性」に関する自分の意識・考え方を、クライアントに伝えることにしました。

業務委託契約は、まず3ヶ月で締結させていただき、お互いに問題なしと判断できれば、そのまま継続していくという流れです。

実際、このやり方で進めたところ、自分の中での悩みは一定解消できました。

同時に、いざ3ヶ月でのテスト契約、つまり試用期間のようなルールを設定しても、相性を問題として契約を終了することは今まで起きていません。

リスクヘッジをきちんと考え、ルール化するプロセスで、自分なりに洞察力を強化することができたのではないか、と考えています。

 

完全に問題がなくなったわけではないと思いますが、振り返りの結果、徐々に改善されてきました。

 

8年目は、既存クライアントとの関係性を重視

新規の営業活動は慎重に行いながら、既存クライアントへの価値提供は、コツコツ実行し、ナレッジを積み上げていきました。

この頃から、人事制度の「型」を意識的にアウトプットし、改良を加えていきます。

標準化すべきこととそうでないこと(オリジナルであるべきこと)を、バランスよく考え、成果に繋がる人事制度の「設計」に集中。

同時に「運用」面での効率・効果の観点でも、スタッフさんに協力してもらいながら、対応しました。

ある程度、制度設計の「型」が出来上がってくると、気持ちに余裕が生まれ、運用面の課題設定や解決着手に手が届くようになったのも、この頃です。

 

既存クライアントで提供できる価値の「幅」を広げ過ぎず、「深さ」を追求することで自分たちのパフォーマンスの在り方を考えることができるようになりました。

そして、深さを追及しながら仕事に取り組んでいると気づくことも。

人事領域を担える人材の希少性です。

深く入り込み、言語化すれば言語化するほど、自分でも気づいていなかった人事領域の難易度・影響度の高さを感じるようになりました。

経験を積める機会が少ないこと、本質的且つ必要な情報が流通しないこと、感覚で着手してもとりあえず回ること、様々な要因で人事領域の人材が育っていないことに気づいたのです。

自分に何かできることはないだろうか、という高尚なことを考える自分ではないので、自分が育てようとか、自社の規模を拡大しよう、なんてことは考えませんでしたが、自分が教わったことぐらいは還元できるかも、と思ったのが、このブログの発端でした。

 

仕事のバランスを取って、発信活動に一定のリソースを割く

こんなことを8年目に考えており、切りのよい9年目の1月1日からブログを始めようと考えました。

ただ、ブログをやるには一定の量を課さないと続かないと思ったし、意味も効果もないと考え、平日1本のルール、そして人事以外の自分の事も発信することにしました。

そして、そのためには時間を確保しないといけない。

すると、Jobを減らさないといけない、という流れで、コンサルティング業務を一部減らし、発信活動に時間を当てるようにしました。

 

もちろん自分の発信が机上の空論になることはダサいので、常に現場で感じたことを書けるよう、コンサルティング業務は継続しています。

昔に比べれば量が減っているかもしれませんが、質は変わらずにできていると思うので、生きた情報を提供できるよう日々苦心しています。

 

8年目は、翌年の種まきと既存クライアントへの価値提供を重視した結果、ほぼ新規のクライアントを受け入れることはできず、今後の方向性を模索する1年でした。

相当時間をかけて、自分の考え・思いをアウトプットし、ドキュメンテーションしました。

慣れない行為だったので、実行しているときは「本当に役に立つのだろうか」「成果につながるのか」と不安いっぱいできたが、今考えると無駄な時間ではなかったと思います。

 

9年目の今年も12月に突入。

11月の振り返りと12月の作戦、そして2022年の1年間の振り返りと2023年の作戦を考えるタイミングです。

今年1年は同じことを繰り返しているように見えて、実は新しいことをたくさん経験できた年でした。

しっかりと振り返りをして、翌年以降のコンサルティングと発信活動に活かしていこうと思います。

 

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