独立後の仕事の話 (5-6年目)

独立後の仕事の話 (3-4年目)の続きです。

 

5年目、最も仕事を受注した年

データを見返すと、5年目が最も仕事を受注した年でした。

9件のPDに対して、8件受注しています。

すべて紹介。

 

がむしゃらに仕事に向き合いました。

事務所(ワークスペース)での仕事も安定してきて、自分のリズムができてきた感覚があります。

どっぷりスタートアップにつかって、急成長する組織をいかに人事マネジメントできるか、について苦心しながらも、日々様々な発見がありました。

 

成功体験と失敗体験を繰り返す中で、今思うと「型」のようなものが出来上がってきたタイミングでもあります。

難しいのは、ある会社でうまくいった制度や運用は他社では機能せず、その逆も平然と起きること。

A社では取らない選択肢を、B社では前向きにセレクトすることもたくさんありました。

やはり、その会社の価値観や思想に大きな違いがあると同時に、人材能力にも組織能力にも違いがあります。

 

6年目は、ほとんど仕事を受け付けることができず、、、

5年目に仕事を一気に広げたので、6年目はリソースの観点から仕事を増やすことができませんでした。

当時は、できる状態であれば基本的に引き受ける、リソースがなければ断るのスタンスだったので、仕事を一緒にできたのは、本当に偶然でした。

 

クライアントへの貢献はもちろん強い気持ちでしたが、それ以上に紹介してくださった方への貢献と感謝の気持ちが、より強かったと思います。

紹介してくださいのは、相手の信頼があっての話。

その信頼に応えるには、仕事に誠実に向き合い、クライアントに貢献するのみ。

事業・組織の成長を通じて価値を感じてもらうことを追求するのみでした。

 

少し話はそれますが、5年目に決算月を変更し、6年目から1-12月の事業年度にしました。

それまでは6月決算の7-6月。

仕事と生活のリズムをより安定させるため、12月に1年間の振り返り、12-1月にプランング(キックオフ)、6-7月に中間の振り返りを仕組み化しました。

自分なりの事業計画にも慣れてきて、戦略(というか作戦)を考え、実行するサイクルが徐々にできあがってきました。

形式だけの小さな変化かもしれませんが、自分にとって非常に大きな変化だったと思います。

なりゆきに任せず、自分にとって最適な環境にこだわり、面倒なことも対応することの大切さを学びました。

 

相性の存在。仕事を選ばなければいけない、と気づく

6年目の終わりにかけて悩んでいたことが。

リソースが限られるので、自分で対応できる仕事には限界があります。

その仕事をそれぞれ振り返ると、うまくいったケースもあれば残念ながら最高のパフォーマンスが発揮できなかったケースもあります。

その背景を考察すると、シンプルに「実力不足」です。

しかし、言い訳ではないレベルで「相性」があるんだと気づきました。

自分でも言語化できないモヤモヤだったのですが、ある方が自分の紹介をしていただく際、「合う・合わないがあるかもしれない。合うなら、何でも任せられる」という趣旨の話を紹介先のクライアントの方にしてくださっており、そのことをクライアントの方から聞きました。

 

本当に、はっとしました。

自分のことだけど、自分以上に他者の方が自分のことを知っているというか、分析しているというか。

まさに、その通りだと思いました。

 

言われてみると「そりゃそうだよな」と妙に腹落ちします。

ただ言われる前までは、どんなクライアントにも価値提供できないとダメだ、と自分に言い聞かせていました。

本来そうあるべきかと思うのですが、現実はそんな「きれいごと」でいかないのも事実。

人間ですから。

 

そこで、自分の中で考えたことは、引き受けた仕事は必ず成果を出して貢献する。

貢献できないと感じる場合は、仕事を引き受けない。

リソースの観点だけでなく、相性の観点も本音で考慮する。

当たり前といえば当たり前ですが、この方針を言語化し、自分なりに理解・納得できたことは独立して仕事をやっていく上で重要です。

仕事と生活のバランスに寄与してくれました。

 

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