独立から9年目。
過去のPDリストを見て、振り返りしてみました。
PDに関しては、2022年3月に以下で書きました。
1年目は、前職の関係で仕事を紹介頂いた
1年目。
6月末に退職し、7月から独立。
6月中に有給や土日を使って、法人設立を自分で行いました。
幸い、コンサル業は初期投資のかからないビジネスのため、独立の複雑さはなく、仕事があれば独立できるものだと思います。
そんな1年目の仕事について。
3社(A社・B社・C社)のクライアントと取引できました。
A社は前職からの継続クライアント。
自分が最初から担当していたクライアントで、制度設計から運用、教育面など幅広く支援していました。
前職の社長から独立後に取引することの承諾をいただき、仕事を継続させて頂きました。
退職する前から話を進めることができていたので、独立後の安心につながったのは事実です。
他の2社(B社・C社)は、前職の尊敬する先輩からのお声がけでした。
B社は、前職の先輩が経営レイヤーで活躍している組織で、人事制度の改善に取り組む仕事を依頼されました。
独立初日に、近くのカフェでお打合わせし、初めて名刺交換したことも鮮明に覚えています。
自分は、この方と前職の社長に拾ってもらい、ビジネスパーソンとして鍛えてもらいました。
自分にとって恩人です。
なお、その組織とは、その後も間をあけながら長くお付き合いすることになりました。
C社は、前職の先輩がVCとして活躍されており、その支援先の制度設計に携わる機会を頂きました。
クライアント自身は、制度設計の必要性への意識が低く、人事への関心もあまりなかったので、大変にプロジェクトになったことは言うまでもありません。
この仕事を通じて、独立の楽しさ、大変さ、難しさ、を感じることができました。
2年目も前職の仲間から仕事がつながった
2年目に入り、もう少し仕事の幅を広げていきたいと考えていたところ、これまた前職の仲間が、外部人材の仕事を紹介してくれる会社に勤めることになり、そこで紹介していただくことになりました。
マージンが発生することになりますが、幅を広げることが目的だったので、営業コストと割り切って仕事を増やしました。
合計8社の紹介を受けて、ともに営業活動を行い、最終的に4社を支援できることに。
自分一人であったら、つながることができなかった会社にアプローチできたことは、良い経験の1つです。
そして、このタイミングでスタートアップをクライアントにする形がはじまりました。
明確にIPOの目標設定がされており、もちろんそこは通過点の位置づけですが、そこに向けて組織づくりの方向性が決まってきます。
大企業とは違ったカルチャーの組織と、新しい人事制度を求めて知恵を絞ったことを思い出します。
1-2年目を振り返る
独立前は、前職の仕事が1つ継続できることがわかっていたので「なんとかなるだろう」と軽い気持ちでいました。
今考えると、だいぶ無謀な気もします。
結果的に何とかなったのですが、本音として9割が前職の先輩や仲間のおかげ、1割が自分の努力ぐらいの気持ちです。
こういう経緯があるので、感謝しかないです。
あと1-2年目は、あまり後先考えずに、機会をいただけた仕事は何でもチャレンジしたことも大きな意義があったと思います。
実際にやってみると、相当大変でした。
自分一人ですべてのことをやらないといけないので、無我夢中でストレッチしたとも思います。
この頃は、前職の考えのまま、独立後の景色を見ていたところもあったので、クライアントの本質的な課題やニーズをつかむことは、まだできていなかったと思います。
人事制度の設計・運用に対するニーズをシンプルに捉えることができず、その先の本質をつかもうと試行錯誤していました。
ただ今振り返ると、その先の本質ではなく、シンプルに機能する人事制度を欲しており、そのツールを使って事業に集中できる環境が欲しかったんだと思います。
自分や仕事をカッコよく見せようとしてしまい、相手に伝わりにくいプレゼンテーションをしていただろうことは、独立後1-2年の反省かと。
このあたりの思想というか、スタートアップでいうところのビジョン・ミッション・バリューは、本当に自分一人で煮詰めてきました。
自分との対話です。
徐々に気づくことができて腹落ちした感覚ですが、それがいつだったかは何とも覚えておらず。
4-5年ぐらいはかかったような。