バーベル戦略とは、投資用語でハイリスクとローリスクの金融商品を組み合わせて運用する戦略。
こっちがダメでも、あっちで持ちこたえることができるようにします。
安定・安心を担保して、リスクを取ってチャレンジできる環境をつくり出します。
このバーベル戦略を、DIE WITH ZERO と掛け合わせて考えています。
DIE WITH ZERO
死を迎えるときはゼロで。
お金を貯め込むだけの人生ではなく、もっと経験にお金を使っていく。
個人的に、思い出には複利がつくという考え方が目から鱗でした。
この本、すごい反響です。
ということは、ほぼ多くの方が DIE WITH ZERO をできない、つまり憧れの存在であるということ。
丁寧な暮らしとかも、要するにみんなできないからあこがれるわけであって、簡単にできるものなら誰も本なんて読みません。
DIE WITH ZERO 、そう簡単にできないですよね。
将来への不安は常につきまとっているし、「いざ」というリスクがいつどのようにやってくるかなんてわかりません。
その状態に様々な保険をかけて、自分なりにバランスを取って生きているわけです。
でも、早いうちに経験に投資することは大事だし、その複利を考えると「定年後に・・・」なんて考えることは、後悔先に立たずが見えているとも言えます。
バーベル戦略
この状況に対して、自分はバーベル戦略を組み合わせています。
DIE WITH ZERO は、ある意味、ハイリスクです。
中途半端にやっても効果を感じにくいため、リスクを取るべき場面では取っていきます。
その分、DIE WITH ZERO を感じられます。
このハイリスクな DIE WITH ZERO を実践する領域は、「個人」です。
一方で、ローリスクとしての安心・安全も担保します。
ローリスクを実践する領域は「法人」です。
法人とは、つまりひとり起業している会社では、比較的安全策を取りながら、いざというときに保険活用できるようにしています。
感想
わりにこのバランスが自分に合っており、リスクとリターンを調和させている気がします。
ひとり起業の法人では手堅く経営し、無理はせず、無駄遣いもせず、安定を目指します。
「損」をしている感情が出たとしても、それは安定と引き換えに支払っている真っ当な対価だと認識します。
一方、個人では、それなりのリスクも取って様々なことにチャレンジし、経験を買っています。
「いざ」というときは法人に助けてもらうことをお願いしています。
個人格と法人格で分人化させることで、考え方がゴチャっとせず、整理できるようになっています。
なお、この戦略は完全に後付けです。
ひとり起業を始めたタイミングで、この戦略が頭にあったわけではもちろんありません。
当時はバーベル戦略なんて知らなかったし、DIE WITH ZERO も出版されていません。
独立して10年経ったタイミングで、やっとバランスが整い、バーベル戦略の両軸に適当な概念(個人と法人)が出てきたイメージです。
まだ駆け出しの考え方なので、自分なりのバーベル戦略を実行していき、どんなメリット・デメリットが出てくるのかを肌で感じていきたいと思います。