現場のナレッジ・ノウハウを吸収させていただくために、最前線の方にインタビューをすることがあります(ありました)。
そのインタビューを振り返ると、経験から導かれる作法があったなと。
そんなメモです。
まずは仮説で、ゴールのアウトプットをつくる
よくある間違いは、インタビューで情報・ネタを集めて、アウトプットしようという順番です。
これは完全な誤り。
「とりあえず、インタビューで」の流れでやると、結果をまとめていく中で「あれも知りたい」「これが聞けていなかった」「で、結局のところ、何?」となります。
インタビューをする目的がまずあり、その知りたいゴールについて、仮説で考えるのが先です。
ゴールの仮説がない段階で、インタビューするのは負け戦。
時間の無駄と言ってでも過言ではないかも。
「それがわからないから、インタビューするのでは?」という意見は、通用しません。
わからないからこそ、仮説で思考するのです。
インタビューは「検証」の場
インタビューで出てくる8割は、事前に想定していた仮説の中の納まります。
「なるほど!」という声の裏には、「やっぱりそうか」という頷きがあります。
しかし、残りの2割が、いい意味での裏切りで「えー、そうだったんだ」という発見につながります。
つまり、仮説を検証する場でインタビューであり、そのおこぼれとして Something New がある。
こんなスタンスで、インタビューは実施されます。
そのため、事前に質問リストは用意しておき、その順番に沿って仮説を検証します。
すると、急に「横道」にそれることが。
これが2割のおこぼれです。
横道にそれるのは、単に聞いているだけでは難しいもの。
「なぜ、それをやっているんですか?」「いつから、そういう取組みをしているんですか?」「どうやったら、できるようになるんですか?」「それができる人とできない人の違いって何ですか?」など、問いを投げかけることが大事です。
そのとき、起きる沈黙を受け入れ、さらに問いを発し、、、を繰り返します。
沈黙に耐えられないケースだと、自分から手を差し伸べてしまうこともありますが、余計なことはしなくて構いません。
待てば、いい話が出てきます。
準備がすべて
インタビューは準備がすべてです。
「とりあえず」でやってはいけません。
相手の方は、忙しい時間を割いてくださっているのです。
その時間は1分1秒たりとも無駄にしてはいけません。
仮説でゴールのアウトプットをつくる。
その仮説を検証するためのストーリーを考える。
結果、インタビューにおける「問い」が見えてくる。
8割を検証し、2割のおこぼれ(Something New)を拾う。
何度も失敗を繰り返すことで徐々にできるようになっていくと思います。