そもそも損得で判断できない領域だと、以前ある方のお話を伺い、その通りだなと。
一人ではできないことを、チームをマネジメントすることで実現できる、その達成感や喜びがマネージャーの対価(価値)なんだと思うようになりました。
そして、あとはメンバーの成長や自分自身の成長も。
人材育成というと、少しおこがましいですが、自己実現の支援は人としての欲求を満たす要素だと思います。
5段階欲求のトップにあるくらいですし、自己実現は。
その自己実現をサポートできれば、高次の欲求が満たされるはずです。
この「奉仕の精神」こそが、根源的に存在するのが、マネージャーという役割(責任と権限)なんだろうと。
もちろん、報酬や地位もありますが、割に合うかどうか、と。
会社の制度にもよるところかもしれませんが、割に合わないこともあるかもしれません。
もっと割の良い稼ぎは世の中にはあるでしょうし。
でも、その稼ぎには、マネージャーゆえに得られる対価(価値)は得られません。
これを感覚的に気づいている方とそうでない方がいるのは確か。
気づいている方は、自分で気づけたのか、他者からのアプローチがあったのか。
興味深いテーマです。
そもそも、損得勘定で考えようとする方にとっては、損でしかないでしょう。
マネージャーの難易度も影響度も要求度も、ぐんぐん高まっていますし、昔よりも確実に大変な状況になっているはず。
そんな状況下で、損か得か、と言われれば、得と言われると「きれいごと」に聞こえてしまいます。
利他の精神とか、これまた偉そうな発言をするつもりは毛頭ありませんが、損得勘定でも物事を見なくなるようになると、景色が変わったりするのかなと。
まだまだ自分も、その域いは達していないので、訓練が必要です。
見せかけの利他野郎にはならないように、注意します。
勘違いこそ、怖いものはありません。
嘘を正当化する力が人間にはありますので。
話が拡張してしまいましたが、敬意と尊重をもって、信頼できる相手と仕事するまで、です。
そして、自分は常に、いつなんどきでも謙虚であるまで、です。