独立して約8年。
会社と自分の資金を慎重に取り扱ってきました。
会社の資金、そして自分のプライベートな資金をきちんと残すためにやるべきこと・考えることについてまとめました。
もう一度、会社をつくったらこうするだろうな、との見解も含め、その方法に関するメモ書きです。
税理士さんが教えてくれる細かい数字や色々な加入ルール等は抜きにして、一人社長として独立した方向けに、ざっくりと理解すべきポイントを書きました。
(1) 消費税への課税が発生する売上1000万を慎重に考える
独立して2年は、消費税に対する課税が発生しません。
1000万を超えると、2年後から消費税に課税されます。
なので1年目に1000万の売上を達成すると、その2年後から消費税への課税が発生します。
1年目から売上1000万の近い金額で目標を立てて、達成しても2年後の消費税課税が待っているだけ。
1000万という切りの良い数字だけで考えることは賢明ではないと思います。
(2) 消費税への課税方法が変わる売上5000万を慎重に考える
さらに消費税の話として、売上5000万で課税方法が変わります。
詳しい説明は専門家に任せるとして、要するに売上が4999万より5000万の方が利益が少なくなる可能性が出てきます。
ビジネスによって違いはあるかと思いますが、この点は慎重に考えたいところ。
頑張って売上を伸ばしても、利益が減るようであれば本末転倒です。
この状況が当てはまるようであれば、売上ではなく、別の方向に時間をかけることも検討すべきかもしれません。
(3) 利益800万までの税率と800万以上の税率の違い
消費税ほどデメリットが出るものではありませんが、利益が800万以上になることで、800万以上にかかる税率が変わってくるというルール。
売上が増えることでデメリットが明らかな消費税と違う印象です。
(4) 小規模企業共済
退職金です。
月7万までの掛け金を所得控除できる仕組みです。
最大で年間84万。
独立後に税理士さんに教えていただきました。
個人的にはあまりピンとはこなかったのですが、とりあえずやっておきました。
ただ、独立年数を重ねると、こういう小さい(?)ものをコツコツやることは大事だと理解できるようになりました。
(5) 経営セーフティ共済(中小企業倒産防止共済制度)
会社の利益を年200万貯金できるような仕組みで、最大800万を貯めることができます。
利益が出た年は、最大200万を経費にできるという意味です。
事業の状況で、マイナスが出てしまった場合、この貯金を使うことで相殺することができます。
「いざ」という場合の保険になるので、一人社長の安心をつくってくれる制度です。
こういうのって、独立する前は全然知りませんでした。
聞いてもパッと理解できるものでもないだろうし、自分が利用する立場になって意味合いがわかってくるものだと思います。
(6) ふるさと納税
良い面もそうでない面もいろいろと言われたりする「ふるさと納税」です。
仕組みが存在する以上、活用しておきたいもの。
使い始めた当初は、日常的でないものに目移りしてしまいました。
今は、日常的な生活に必要な食品などを選んでいます。
肉とか、魚とか、のりとか、お米とか。
「楽天ふるさと納税」を使えば、ポイントも貯まるので、これを効率的に活用するだけでもメリットを感じられます。