2019年の手帳を、ふと見返したら「2019.1.14 ドラッカー、私の履歴書」とメモがあり、その中にこの一文『コンサルタントがチームの一員になったら有害でしかない』が書かれていました。
面白い。
含蓄のあるドラッカーらしいセンテンスです。
この文を見つけて、自分が思った・気づいたことをまとめました。
はじめに思ったこと
どういう意味なのか、本質的に何を言っているのか。
直感で思ったことは以下の通り。
- チームメンバーとしてできることをコンサルタントがやる価値はないということ?
- 専門性の高低の話?
- 既存のチームメンバーができないこと、すなわち難易度の高い課題解決をしないといけない
自分に当てはめて考えると、スタートアップの特性柄、人事制度の運用業務を請け負うため、本来はチームメンバーがやるべきことを、自分がやっていることは有害なのか?と。
ただ、リソースがない中、制度運用のニーズは明確にあります。
有害とまでは言えないかも、として思考が深まっていきました。
次に思ったこと
ノートに書いて、思考を巡らせました。
1ページ分ぐらい書いたとき、「そもそもチームの一員になるとは、どういうことか?」と考えました。
あくまでも、自分はチーム外の人間であり、チーム内で働く人とは違います。
それは何が違うのか。
自分よりも専門性が深い人なんて、ごまんといます。
たまたま今はスタートアップという人事機能の立ち上げを支援しているため、相手に専門性がない状態です。
と考えると、チームメンバーができないことをコンサルタントがやるということは、専門性の話ではなさそう。
いや、有害とまで言い切れるって何なんだ。
考えれば考えるほど、難しいテーマであると理解しました。
ドラッカー。。。
気づいたこと、自分なりの結論
チームの一員として働くとは、どういうことか?
逆に、チームの一員でなく働くとは、どういうこと?
気づいたことは、チームの一員として仕事をするというのは、関係性の中で働くということ。
その関係性が、ときに優先されることがあるのでは。
いわゆる「空気」に影響される、みたいな。
このタイミングで、はっとしました。
チームというか、組織で働く場合、トップやマネージャーの方針のもと動きます。
チームの空気が強ければ、その方針通りに動くことも。
言われたことをそのままやってしまう。
適切な課題設定ができているかどうかは別として。
これを外部のコンサルタントがやったら、どうなるのか。
方針とその課題設定が正しければ問題ないかもしれませんが、外部に依頼するということは、そもそもその課題設定の視野を拡げたり、視座を高めたりする必要が往々にしてあります。
この前提条件の中でコンサルタントが課題解決しようとすると、有害でしかない。
課題解決すると、マイナスの成果が出てしまうリスクが大いにあります。
はっとする、というか、あまりにも直近で身に覚えのあることだったので、衝撃を覚えました。
朝から肝を冷やしたというか。
- 自分が有害にもなると意識して、クライアントと対峙しないといけない。
- 有害にならないよう、思考の衝突を恐れず、本質的に Why・How・What を考える。
- 常に自分が有害なコンサルタントになっていないか、意識して振り返ることが不可欠。
3つの教訓を得ました。