「階層」は自然に増えていき、成功している組織ほど「変化」しにくい、それが組織の力学

まだ考えはまとまっていないのですが、思いつくままにメモします。

 

階層は自然に増えていく

組織階層に関するルールをつくっておかないと、階層は自然と増えていきます。

責任者は、基本的に自分のシマを守りたい・拡げたいと考えるので、組織は横(分業)はなく、縦(階層)が増えていきます。

ビジネス部門は、より顕著にこの傾向が強まります。

放置していると、階層が増えすぎてレポートラインが長くなってしまい、情報がそのまま正しく伝わりにくい状態になったり、伝わるまでに時間がかかるようになります。

階層が増えると、より情報の権力パワーが強くなるため、情報を知っていることで立場の高低が生まれ、勘違いする方々が出てくるようになります。

タテ社会の文化も、わかりやすくできてきます。

抽象的な話ですが、カルチャーとはこういうものだったりします。

 

成功している組織ほど変化しにくい

成功体験が蓄積されると、同じ考え方・やり方をやっていくことが是となります。

過去の成功が論理となり、根拠になります。

しかし、環境も人も組織も製品も少しずつ小さく変化しています。

その変化に気づかず、同じことをやっていくとズレ・歪が生じます。

このタイミングで変わろう、と自己変革することは難易度高です。

だから、人・組織を変える、つまり外圧を使うことで変化を起こします。

 

「~はできない」「~は難しい」という話を聞きますが、たしかにそういう部分もありますが、案外やってみるとできたりします。

そのための設計・準備は必要なので、何でもかんでもやればいいという話ではありませんが、意外とできることは多いと考えてやってみるといいかもしれません。

 

正当化するための議論がなされる

意思決定権者は、自分の思うように進めたいところがあるので、自分の意見を正当化させるように議論が進んでいきます。

優しい判断だけでなく、ときに厳しい判断もありますが、どちらにも正当化の力が働きます。

この議論のとき、期限が押し迫っており、すぐに決めないといけない、という場面でより顕著に正当化の力が働きます。

 

防ぐために、議題を極力シンプルに構成し直し、ロジックを整理し、論点もしくは矛盾を見つけます。

「本当にこれでいいのか?」と、ときにブレーキをかけることも必要。

全力で応援するためにも、小さな違和感があれば、全力で伝えていきます。

このときに大事なことは、言い方。

細かい点かもしれませんが、どんなに思いをもって伝えようとも、言い方に問題があると前に進みません。

「成果出せばいいんでしょ」的なスタンスもありますが、スモールビジネスであればどうとでもなりますが、スケールしていくには致命的です。

ここでビジネスというか、コミュニケーションの巧拙で出ます。

 

自分は、スタートアップの経営者でここが巧い人をたくさん見てきました。

ほれぼれする限りだし、自分には到底なせる業ではありません。

 

話は逸れましたが、組織は面白い。

力学をうまく使いながら、戦略を実行していく。

これができる組織は、魅力的です。

 

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