老害脳を予防するため、自分なりに整理した7つの行動

加藤俊徳さんの『老害脳』を読みました。

「自分が老害になっているかも」と感じることがあり、「老害」というワードに興味を持ったのは去年。

たまたま書店で見つけた本から、多くのことを学べました。

自分なりに整理します。

 

ざっくり要約すると

  • 老害とは「出る杭を打つ」ようになる
  • なぜなら、新しいことを否定して、これまで(の自分)を肯定することで自己肯定感を得るため
  • 自己肯定感を得ることは人間の本質的な欲求であり、抗うことは難しい ※本に書かれていたわけではなく、自分の仮説
  • 自己肯定感を得るために、シンプルに自分で自分をほめることに効果がある
  • それ以外に、新しいことに自ら挑戦したり、新しい情報に自ら触れることで、まったく知らないことを減らす(知らないと反発してしまう)
  • 経験値や成功体験の蓄積は、「(自分勝手な)倫理観」の強化に(勝手に)繋がっていることを認識し、倫理観を押し付けないように注意する
  • ルーティン・習慣の良さ・強さは理解して実践する一方で、こだわり過ぎると現状維持を無意識に肯定してしまったり、変化することに反発を覚えるようになるので注意する

です。

 

キーワードは「自己肯定感」

本では、老害を以下のように定義しています。

  • 年をとった人が若い人の自由な活動を妨げること

 

さらにわかりやすくいえば「出る杭は打たれる」です。

 

そして、老害になる原因を「脳」からアプローチしたのが本書です。

読んで思ったことは、シンプルに「自分、リスクあるな」ということ、そしてキーワードは「自己肯定感」だということ。

 

年を取ると経験が増えていき、過去の成功体験も蓄積されていきます。

その経験を使ってショートカットできるようになります。

また経験値が自身の「倫理観」と結びつくことで「かくあるべし」といった頑固さになっていきます。

世間・時代は常に変化するため、その状況に新しい風が吹き込むと、自己肯定感を維持するため、相手を否定する判断・行動に移ります。

これが老害です。

たとえば、昔の自慢話をするのも、自己肯定感を得るため、ということです。

 

著者の経験によると、脳の老け(中年)は45歳ぐらいから始まるようです。

42歳の自分は、まさに今後、脳が老け始め、老害脳になってきます。

というよりは、もう既に始まっているようにも感じます。

そう思った背景に「老害進行度チェックテスト」があります。

 

老害進行度チェックテスト

10の質問で老害進行度を測ります。

P114より引用します。

 

  1. 人の話を聞くより、自分の話をする方が多いと感じることがある。
  2. 自分の成功体験を年下に押しつけがちになる。
  3. AIやデジタルツールなど最新の技術を使うことに抵抗を感じる。
  4. 新しい音楽や映画を楽しむことが少なくなっている。
  5. 最近のニュースやトレンドに関心を持たなくなってきた。
  6. 自分と異なる意見を言う人に対して、ついイラっときたり、反発しそうになる。
  7. 人にものを伝える時、口調がきつくなったり、汚くなったりすることがある。
  8. 年下と会話していて、ジェネレーションギャップを強く感じることがある。
  9. 自分の外見への関心が薄れ、洋服や美容ケアなの支出が減っている。
  10. 新しいことを始めようとするのが、おっくに感じる

 

診断結果として、1~2個なら問題なし(油断は禁物)、3~5個は老害の影が見え始めている、6~8個は老害の兆候が見られる、9個以上で老害を周囲に与えている可能性あり、となっています。

やや厳しめの自己診断をすると、6個ぐらいに当てはまるように感じました。

要するに老害の兆候が見られるということです。

やばい。。。

 

老害脳を予防するため、自分なりに整理した7つの行動

本の中では、脳の老化スピードを遅らせて、老害脳を予防する方法が書かれています。

自分なりに意識しようと思った点のみ、抜粋・整理しました。

次の7つです。

 

  1. 「この道一筋」ではなく、色々なことをやってみる
  2. 自分で自分をほめる(自分のいいところを10個リストアップしてみる)
  3. 外見に気を配る(新しい服を買ってみる・「よそいき」の服を着てみる)
  4. 新聞や雑誌を読んで、知らない情報・興味の薄い情報の触れる
    ※一方で情報を選別して遮断することも大事なのでバランスが重要
  5. 丁寧な言葉をつかう
  6. 家族以外の人と話す(家族以外の人の声を聞き、聴覚を刺激する)
  7. 昔ハマった趣味をアップデートする

 

1‐2年前から、どうも自分の身軽さが弱まってきたかも、という懸念を感じるようになってきました。

変化に疎くなっていたり、自ら変化する機会を避けたり、といった感覚です。

ちょうどそのタイミングで、住む場所を変えて移住しているので、問題視するほどでもないのかもしれませんが、どうも自分の中では別の問題であるように感じていました。

 

正直、忙しさ、体調不良、そして厄年の3年間(前厄・本厄・後厄)だったと雑に正当化しているのですが、それもあながち間違いでもないと思うようになりました。

ちょうどこの年齢(40‐42歳)に色々な出来事が重なったり、心身の疲れがたまったり、とガタがくるのは不思議なことではなく、自分の周りからの変化や影響も強く受けています。

 

そんな時期を過ごし、今を感じながら振り返ると、このままのペース・気分でやっていくと老害脳への進行速度がはやくなっていきそう、と健全に危惧できました。

ここ1‐2年のモヤモヤを整理するために、ちょうどいい本だったようです。

 

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