コンサルとして、魅力に乏しい自分の経歴をどう活かすか

マッキンゼー出身でもボスコン出身でもない。

人事コンサルだけど、マーサーでもヘイ(コーンフェリー)でもない。

誰もが知らないブティック型のコンサルで7年ほど経験し、フリーになった自分の経歴は、相当魅力に乏しいのは明らかな事実です。

泣けてくるくらい、看板が貧相です。

雑草魂で頑張るしかない。

 

弱みと言ってしまえば、それで終わりですが、意外とメリットがあります。

もちろんデメリットもあるんですが、、、

 

そのメリットを享受できるように自然と立ち居振る舞ってきたように思います。

 

【メリット】期待値が上がり過ぎない

看板のない経歴だと、相手(クライアント)はあまり期待値を高く持ちません。

「まぁ、やってくれるだろう」ぐらいの感じかもしれません。

 

そこで相手の期待を超える価値を提供すると、わりに評価が上がります。

「思った以上にやってくれる」「意外と悪くないかも」という評価です。

下手したら、掘り出し物感があるかもしれません。

 

その期待を超える価値提供を継続すれば、看板のない経歴を乗り越えることができます。

 

ポイントは2つ。

まず依頼を受けること。

次に、期待を超えること。

 

依頼の部分、自分は「紹介」と「営業代行」で対処しました。

ここで知見をためて、実績をつくり、ダイレクトチャネルで問い合わせが来るようにした流れです。

初期フェーズの単価は、低めだったことも功を奏したと思います。
(当時は「低め」と強く意識したわけではありませんでしたが、、、)

なにせ、看板・ブランドはありませんので。

どんなにいい商品でも、知らないものを高い費用で継続的に購入する方はいません。

 

期待を超える部分、これはやるのみ。

逃げずに、誠実に仕事に向き合うのみです。

コツコツと、ノウハウ・知見をためていき、クライアントの成長にコミットします。

 

【デメリット】大企業・大企業出身者には相手にされない

大企業や大企業出身者は、自分がそうされている通り、看板で相手を見るので、その看板に魅力、威厳、権威がなければ相手にしてくれません。

投資するに値する信用がなければ当然です。

ただ、大企業出身者でも年功序列の文化でない企業出身者は、こうした傾向に当てはまりません。

実力値で相手を見ているので、あまり看板に左右されないようです。

リクルート出身の方とか、そういう血筋でしょうか。(個人の所感です)

 

こういう大企業の文化や空気を気にしなければ、看板がなくても何とかやっていけます。

自分はどちらかと言うと、そういう存在に敵対心・怒りすら覚えるくらいだったので、ちょうど良かったのかもしれません。

スタートアップやベンチャーが新しい常識をつくる過程を応援したかったので、構造的に相性が良かったと思います。

 

当然、一人でやっていくとなると、無駄な仕事にも付き合うことはできないわけで、インパクトを残すには、相手を選ばないといけないわけです。

そのように考えると、自分のパートナーをスタートアップ・ベンチャーに方向づけるのは自然の成り行きだったと言えます。

 

デメリットも視点を変えるとメリットになる

デメリットや弱みといった部分も、視点を変えるとメリットになったり、強みに変化したりするものです。

大事なのは、そのメリットや強みが自分の志向性に合っているか。

権力志向やブランド志向があれば、自分のように「大企業、さよなら」と考えることは難しいはず。

どちらがいいか悪いかではなく、要するに本人の気持ち・志向性次第です。

 

ここを間違えると、やっているけどつまらない。

結果として、長く続けることができないと思います。

長く続けることは、変化・成長しながら生きながらえることなので、それだけで優位性が出てきます。

もちろん、それだけで優位性を守ろうとすると、硬直的になり、衰退していきますが。

 

ちなみに、大企業と付き合うことはできませんが、大企業からは日々多くを学ばせていただいています。

先を見据えた際、大企業こそ、学びの宝庫であり、真似したり、反面教師にしたり、活用しまくっています。

 

自分は、本当に看板もブランドもありません。

でも、気合いと根性と思考で何とかやってこれたように思います。

コツコツやっていくしかありません。

 

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