自分の思った通りに事が進まなかったり、意味が通らない説明をされたとき、思わず余計な一言が出てしまったり、感情的な言い方になってしまうことがあります(反省その1)。
そのとき、自分の気持ちの中には「こっちの言い分の方が正しい」という確信があります(反省その2)。
そして、「相手のためを思って・・・」と後付けすることで、自分の言動を正当化してしまいます(反省その3)。
先日もそんなことがあって、自分のことがいよいよ嫌になってきました。
「相手にも事情があるんだよな、、、」とか「相手も大変なんだろうな、、、」と寄り添うといった話ではなく、もうそういう人たちとは瞬間的な付き合いをしていた方がマシであり、心が安定すると思ったからです。
おこがましいことに、思いのほか「相手のためを思って・・・」という気持ちが自分の中で強いことに気づきました。
狭く、短期的な自分の経験に基づく価値観です。
物事をよりよくしていくという動機が根本にあるかもしれませんが、世の中が同じ考え方であることはありません。
経験、価値観、姿勢、能力、制約など様々な要因によって、複雑な状況に対して強い思いをもつことは危険です。
言われた相手もどうしようもない状況だったかもしれませんし、そうではなく単なる無能なのかもしれない。
それはわかりません。
ただ、その状況に白黒つけても、こちらの精神が健全になることはないだろうし、何よりも無駄であると改めて気づいたという経緯です。
しかし、こういった性格的な部分を簡単に変えることは難しいはず。
無理に変えて、変にストレスをためても意味がない。
どうしようか、と簡単に考えました。
そこで先ほどの反省1-3について、自分のスタンスを決めました。
まず、反省3。
「相手のためを思って・・・」と考えたり、それによって自分を正当化することをやめます。
どんな状況であっても、相手は自分と関係ない他者であり、自身の責任下にあります。
自己と他者をわけて考えることを実行します。
そして、反省2。
「こっちの言い分の方が正しい」、つまり絶対にこちらが正しいというある種の正義感のような感覚も捨てます、とは言いません。
ここは心の中で、大いに反芻しようと思います。
ここは無理に変えられないと思いました。
なので、自分の考え方としては「相手にも事情があるけど、それは違うな」「わけがあっても、自分はそういうことをやらないようにしよう」と軸をもちます。
この部分を曲げてしまうと、思考停止に陥ってしまいそうなので。
最後に反省3。
ここは感情的になったとしても、余計な一言を言わないように注意します。
余計な一言で相手を追い詰めても、状況は好転しません。
なぜなら、好転できない事情が相手にはあるので。
ここは一瞬の付き合いであることを理解し、おとなしく引き下がることが大事です。
難しいのは、相手からフィードバックを求められたときに反応。
「相手のためを思って・・・」を今後やめますが、相手から課題のフィードバックを求められた際の対処には悩みそうです。
しかし、イレギュラーケースをつくると、そこから癖になってしまう可能性もあるので断ります。
「相手のためを思って・・・」なんて穿った使命感を抱いていると、老害化してしまうリスクがあります。
老害とは、何とも悪意に満ちたワーディングですが、身の危険はすぐそこに迫っています。
常に謙虚でいることが、本質的な解決策だと理解できるようになりました。