カルチャーを議論するよりも、目先の人の問題に対して率直にフィードバックする方が大事だと思っています。
きれいごと並べても、人が成長しているか否か、で判断できます。
お化粧で見繕っても、内面を見ればわかってしまいます。
日々、フィードバックできているか。
組織で働く以上、フィードバックは必要な栄養素です。
サプリとかで代用せず、自然から吸収できる方が身体にも心にも良いと思います。
とにかくはやく
フィードバックを考えた際、「様子を見る」というのは、どうも的外れな気がします。
ニュアンスが難しいのですが、ここでいう「フィードバック」とは「これは良くない」と思ったことに対して、率直にその旨と背景を伝え、本人の認識を引き出すことです。
「そんなに気にすることではない」という程度であれば、様子見でも構いません。
しかし、気にすべきレベルであっても、遠慮や傍観によって「様子を見る」ということをやってしまうことがあります。
これは良くない。
たいていの場合、対応が遅れます。
あのとき、これをやっておけば問題にならなかったと反省すべき事態に陥ります。
さらに問題なのは、この状況を指摘されたり、振り返ったりしないと同じ事を容易に繰り返してしまうこと。
平気で1ヶ月が過ぎ、気が付けば半年が経ち、1年後には違和感を感じなくなります。
「また、やってるよ、、、」とも思わなくなってしまうのです。
一歩目が大切です。
気になったら、フィードバックすること。
ほぼ、相手は気づいていません(ハイレイヤー人材を除いて)。
成長しない
フィードバックがないと、普通の人は成長しません。
成長への気づきをフィードバックから得ます。
「あなたの説明は、よくわからない。専門用語が多いので」
言われたときは「うっ」となりますが、1日経てばその感覚も弱まると同時に、次に向けた改善に始動できます。
まずは専門用語を減らす、でもこれでは伝わらないのでは?、そもそもどう伝えればいい?この専門用語ってそもそもどういう意味だっけ?でどうする?、こうやってみようか、と。
この繰り返しが改善につながり、このフィードバックからの改善サイクルを回ります。
当然の話ですが。
人が成長する組織には、フィードバックに遠慮がありません。
「キツイ」と感じます。
自分もそんな環境にはいたくありません。
だから、成長しています。
そして、フィードバックを受けていないと、謙虚さがだんだんとなくなってきます。
謙虚でない人は、フィードバックを受けなくなってしまった人なんだと理解すると、向き合い方が楽になります。
敢えて「向き合い方」と書いて、「付き合い方」とは書きませんでした。
謙虚でない方とは、瞬間的に向き合ってしまうことがあるかもしれませんが、付き合うことはないので。
瞬間的に捌いておけばいいです。
自分自身にフィードバックする(振り返る)
ひとり起業の立場だと、相対的にフィードバックの数は減ります。
自分の場合、スタートアップの経営陣との仕事が多かったので、比較的フィードバックには恵まれた方だと思います。
しかし、それでも定期的な人事評価もないですし、360フィードバックもないですし、企業に勤めるよりは、わりに少ない方です。
契約による結果フィードバックの圧力は強いですが、、、
そんな立場だと、いかに自分自身でフィードバックするかが大事になります。
振り返りとして、紙に書いて、文字で客観視します。
自分の意見だけでなく、他者のちょっとした発言・仕草・行動も参考にして、率直にダメ出ししていきます。
他者に直接言われるより「やさしい」ことは確かですが、自分でも気づいていなかったことに気づいてしまうと、ぎょっとすることもあります。
ぎょっとしたレベルに、改善のレベルも比例します。
誠実にフィードバックしない組織やマネージャーに付いていくことは危険です。
会社は、成長の責任を持っていません。
自分自身で対処するしかないと思います。