独立して10年になりますが、独立当初から3年ぐらいは頻繁に「一人で仕事するって寂しくない?」と聞かれることが多かったと記憶しています。
最近はめっきり聞かれることはなくなりました。
結論、寂しくありません。
(そもそも「寂しい」とは、、、とやり始めるとややこしくなるので、やめておきます)
というのも、私の場合、クライアントとの定例Mtgが仕事のベースにあり、平日毎日とは言いませんが、打ち合わせの時間があります。
そこでこちらの提案をプレゼンしたり、先方の企画について一緒に考えたり、主に60分の短いMtgですが、そこで人と人のコミュニケーションが発生しています。
自分としては、仕事上での人との付き合いは、こういった仕事での付き合いでまったくもって十分とは言えないまでも、八分ぐらいは満たしていると思います。
ごく稀に、クライアントの方と会食に行く機会もあるので、それで九分ぐらいでしょうか。
残り一分足りていませんが、何事もフルは野暮です。
もちろんオフィスでの雑談や社内会議、ピアレビュー、人事評価やフィードバックはありません。
ランチもほぼ家です。
この状況が、一般的な会社生活と比較すると特徴的で「寂しい」という雰囲気に伝わってしまうのかもしれませんが、個人の特性もあるし、環境も相まって「寂しい」と感じることはありません。
定例の打ち合わせで顔を合わせて、議論していますので。
ただ、コロナ前はほぼ対面だった打ち合わせが、今はオンラインになっているので、その点の「寂しさ」というか、対面後のオンラインで感じるなんとも言えない物足りなさはありますが、許容範囲です。
これでやっていく・やれるという決意さえあれば、簡単に乗り越えられます。
書いていて思いましたが、クライアントとの打ち合わせがなく、コミュニケーションの機会がなくなると「寂しい」と感じるかもしれません。
その状況になったことがないので、わかりません。
あと、今は40歳代ですが、30歳代や20歳代であれば、捉え方・考え方も変わるかもしれません。
それこそ、昔であれば今の仕事のスタイルは難しかったかもしれません。
当時は、それなりに飲みにも行っていたし、そういう場所も好きだったので。
今も好きであることは変わりませんが、欲する気持ちは収まってきたことは当然で、価値観も変わってきたんだろうと思います。
余談ですが、新卒で入った会社の新入社員研修で「退職金」がテーマだったとき、参加者4名で大いに議論になったことを覚えています。
その中でも、ある方は年金超大事的な価値観で、率直の「欲しい」という意見でしたが、私はその意見をまったく理解できず、「なに言ってんだよ。今から30年以上先の話して、どうなんだよ」と心に抑えきれずに、そのまま伝えていました。
でも、今の年齢になって考えると「シンプルにもらえるものなら欲しいな」ぐらいの下心は芽生えていますし、一方で過去の価値観からくる葛藤もあり、変な気持ちになります。
立場や経験が変わることで、知識も見方も変わり、意見や価値観も簡単に変わってしまうんだろうなと感じるところではあります。
さて話はそれましたが、そんなこんなで独立してから「寂しい」と思ったことはなく(本当になく)、今に至るわけです。
家族の存在も大きいはずで、話せる相手が家に何人かいるだけで、結構お腹は満たされるようには感じます。
ただ、それ以外の人格の居場所がなくなっていることも事実で、その辺のストレスは気づかないうちに溜まっており、問題になっているのかもしれません。
気づいていないだけで。
あと、こういった問いを最近聞かなくなったことも、なぜなのでしょうか。
- 10年やっているから
- コロナでリモートワークが定着したから
- 人と話す機会が減ったから
- 付き合う人が変わったから
- 気のせい
5つぐらいの原因がありそうだし、これで整理できそうだと気づきました。