仕事がまったくない状態で、独立することはリスクだと思う

独立する際、仕事があるかないか、これは重要だと思います。

当たり前かもしれませんが、意外と「何とかなるのでは」とリスクテイクするケースも見ます。

自分は臆病なので、そこのリスクは取れませんでした。

 

安心感は必要

独立という経験のないことにチャレンジする一方で、安心感を持てていました。

何とか1年は、とりあえずは大丈夫だろうと。

この独立時の仕事による安心感が、「1年も経たずに、もしダメだったらカッコ悪いな」を落ち着かせてくれていたと思います。

 

1年やってみると、難しいところとそうでないところも少しは見えてきます。

経験することでわかることが実際にある中で、1年は食べていけるという「保険」の存在は大きかった。

もちろん独立時の仕事ではなく、プライベートの自己資金でやりくりできるベースも多少はありましたが、やはり自己資金よりも仕事の見通しがたっている方が重要です。

自己資金はいつか尽きるわけであって、それは不安を駆り立てます。

一方、仕事であれば次に拡げていける、さらに独立時の数少ない信用の1つにもなります。

その仕事を独立してから営業で獲得していくことは、営業が大の不得手な自分には無理だったでしょう。

 

前職の仕事を独立後も引き継ぐ

私の場合、前職で5年近く担当していたクライアントの仕事を、独立時に引き継ぐことができました。

クライアントの希望もあり、会社と話し合いの結果、問題なくその仕事を譲ってくれた形です。

この案件の規模が、約600万でした。

300万がプロジェクト、300万が定常運用関連の案件です。

これで1年、もしくは1年半はやっていけるとの見立てができたことは事実です。

独立後、スタッフさんがいない中で仕事を回すことは大変なところはありますが、それは自己責任だし、乗り越えるべきハードルです。

 

独立1年目は、とりあえずなんでもやろうと決算書も自分でつくりました。

余談ですが、自分でやってよかったと思う反面、税務関連は早めに信頼できる税理士さんを見つけ、任せることも大事だったと思います。

独立前にやるべきタスクとして「相性の良い税理士さんを探す」は重要かもしれません。

餅は餅屋です。

後からわかりましたが、1年目の決算書に一部ミスがあり、修正しました。

「自分でやってよかったと思う」というのは、この時期に学んだ税務会計の知識はしっかりと自分の独立スキルのベースにはなっていると思うからです。

 

さて、話を戻しますが、何もない個人の独立で600万稼ぐって相当、難易度の高い。

1万円単価の仕事であれば600回、2万単価なら300回、3万単価でも200回のワークが必要です。

10万単価でも60回です。

ほんと、周囲の方に支えられて今があるということなのです。

 

仕事がないことはリスク

独立時の仕事の有無は人それぞれだと思います。

業種やスタイル、価値観によっても考え方は違ってきますし、正解はありません。

ただ、私個人の意見では、まったく仕事がないことはリスクだということ。

臆病な自分は、その状態でチャレンジすることはできません。

 

独立時の最初の目標は、「続けること」です。

1年やればわかることがあるし、2年やれば新しい出会いもあるし、3年やればスキルもついてきます。

5年、そして10年続ければ少しの信用にもつながってきます。

続けることが目標であり、目的にもなり得ます。

続けることができていれば、それは貢献できているとも同義なので。

続けることは、現状維持ではありません。

ちょっとは上がっています。

 

周囲の支え、運、そして自分の努力。

この3つのインパクトを振り返りながら、強みを伸ばし、弱みを消していけば、何とか戦うことができます。

強みで勝負し、弱みで足をすくわれないよう改善していくことが大切です。

 

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