忙しいは楽

Podcastでジェーン・スーさんのラジオを聞くのが好きです。

先日、「忙しいは楽」という話を聞いて、本質的だと思いました。

「忙しい」と「楽」をつなげるスキルとセンスは、自分には持ち合わせていません。

聞いた瞬間に、腹落ちです。

 

忙しいって本当に「楽」ですね。

特に仕事を理由に「忙しい」状況に陥ると、仕事優先で何でも意思決定できるし、やってる方も正当化しやすいので罪悪感もないし、生きるのが楽になります。

結果として人に迷惑をかけても、正当化できてしまうのが仕事ってヤツです。

生活・暮らしを粗暴にしても「しょうがない」と割り切れるし、何なら暴飲暴食の正当な理由にすらなり得ます。

自分もまさに経験してきたので、痛いくらいわかります。

 

いざ、相対的に「忙しい」とは言えない状況をつくると、あれもできるし、これもやろうと思えばできるので、意思決定にブレが生じます。

やりたいけど、やらなくても何とかなる。

でも、将来的に考えるとやっておいた方がよさそう。

でも、先送りできるなら、いくらでも先送りしたい。

そんな気持ちを木端微塵にしてくれるのが「忙しい」なのですが、それがなくなると、、、

 

楽したければ、忙しい状況を自らつくり出し、ある種の思考停止状態に入っていくのが手っ取り早い方法かもしれません。

ワーカホリックというのは、本当に楽チンですね。

当事者は、もちろんそんなことを思わないし、以前の自分もそんな風には思っていなかったけど、今から考えれば、相当楽だったなと。

「楽をしていた」という言い方はフィットしていない気がします。

「楽だった」という言い方が適当です。

そして、これは過去形でしか語れません。

 

過去にこの経験をして、今このことに気づけることは良かったと思います。

40歳過ぎて「忙しいは楽」と言われてピンと来ない自分だったら、今のスタイルで仕事はできていないだろうし、暮らしも同様です。

 

さて、この先どうするか。

忙しい状況に埋没することなく、集中することで質を高め、高い次元のパフォーマンスを発揮できるか。

さらに、変化すること。

今まで思っていたこと、良しとしていたことを振り返り、吟味しながら、新しいことにタッチしていくことが重要です。

こんなとき、「何が一番大事か?」みたいなビジョンとかミッションみたいなものは、自分に必要ないと理解できました。

それをやってしまうと思考停止になるので。

常に変化する気持ちと環境の本質を捉えて、自分が納得できる判断をしていくことが、この先求められていると感じました。

 

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