事業成長が著しい状態で、いかに「質」を保つことができるか。
経営が「数字」に偏り、意思決定が歪むことは多々あります。
1つの意思決定が、経営を揺るがすことになります。
わかりやすい取組みを考えてみました。
インタラクティブな全社会議をウィークリーで設ける
一方的に報告して満足する会議ではなく、インタラクティブにやり合いましょう。
フェアに議論することを心がけます。
もちろん能力や経験の差は、大いにありますが、意見を言い合いましょう。
そして、ウィークリーです。
1週間に1回のリズムで必ず実施します。
隔週でも、月次でもありません。
週次です。
なぜか?
1週間、7日間、週末、と1週間には固定的なリズムがあります。
隔週や月次には、固定的なリズムはありません。
1週間で「次の機会」がやってくるというのが、程よい感覚であり、プレッシャーになります。
GoogleのTGIFやアイリスオーヤマのプレゼン会議が参考になります。
要するに、場をつくり、リズムをつくり、経営をガバナンスしていきます。
そう、これはガバナンスシステムです。
ガバナンスなんて意識してやりたいものではありません。
だからこそ、リズムをつくり、習慣にしてしまうのが健全です。
顧客・エンドユーザーと接触する機会をもつ
いつのまにかなくなってしまうこと。
質を保つには、現場で顧客・エンドユーザーと話す、顧客・エンドユーザーを見る・感じることが必要です。
現場だけでなく、マネージャーや経営も顧客・エンドユーザーとのタッチポイントを諦めずにつくっていきましょう。
そこから価値提供の在り方を考える。
結果(数字)は、その先にあります。
常に新しい問題を発見し、理想を描き、課題を設定する。
そして、課題解決できるし、課題したいと意思を持った仲間を集める。
これが経営の役割です。
ビジョン・ミッションを唱えるだけでも、数字を数えるだけでもありません。
読めばわかる通り、これもガバナンスシステムです。
アンラーン・フィードバックを促すメンターをつける
失敗を重ねながら成功体験を積み上げてきた方にこそ、メンターをお願いすることが得策です。
この方々に、実体験を踏まえたアンラーンやフィードバックの効果を伝えていただき、経営陣が学べる環境をつくることも大切です。
自らこういう環境づくりを行うケースもあれば、他者からのススメで行うケースもあります。
手段は問いません。
結果として、アンラーンできること、フィードバックを受け入れること、ができるようになればいいわけです。
個人のメンターになっていただく、アドバイザーとして関与いただく、社外取として経営に入っていただく、など様々なパターンがあります。
看板に惑わされず、経営チームと組織に影響力を発揮できるメンターを探しましょう。
もちろん、相性は重要です。
敬意を表し、尊敬・信頼できる人がメンターです。
その方は、必ずあなたを尊重してくれて、ときに異なる視点から問いを発信してくれます。
私自身もそんなメンターを見つけないと。