当然すぎて言語化できていませんでしたが、ふと思い浮かんだのでメモします。
効率化とは?
簡単に言葉の定義をしておきます。
ここでいう「効率化」とは、主に「無駄なこと(仕事)をやめること」、「自動化すること」と定義します。
慣習として作業しているけど、そもそも「これ、別にいらないよね」ということをやめてしまうこと。
さらには、「いる?いらない?」と言われれば「いる」けど、「絶対に必要」とまではいえないことを思い切ってやめてしまうこと。
そして、反復作業は機械にやってもらうことです。
モチベーションの減退を防ぎ、時間を捻出することが狙いです。
手を抜いているだけ
効率化を何となく理解し、実践し、さらに慣れが生じてくると、単に自分が楽をするためだけの取組みになっているケースがあります。
これをやめた、あれをやめた、ここは最低限の対応に留めた、ここまでやっておけば大丈夫、これは必要ないかも、という風に、いつの間にか「効率化」ではなく、自分が楽をすることが主眼になってしまいます。
効率化ではなく、「手抜き」になっているだけです。
「面倒なことはやりたくない」×「効率化は正」=「手抜き」になってしまわないように注意が必要です。
「完璧を目指さない」という考え方も、本質を見失うと、単なる手抜きになるだけです。
完璧を目指した結果、納期に間に合わなかったり、本質的な価値とは程遠いところに時間をかけてしまったりすることはよくありません。
ただ、1つのミスが致命的になったり、その1つのミスで大きく信用を失ったりすることもあります。
この辺の感度が低い人は、評価も低くなります。
こういう方には、的確なフィードバックが必要です。
「楽をするな」「手を抜くな」と言っても、本人には響きません。
効率化の目的は、顧客に喜んでもらうこと
効率化することの目的は、顧客により高い価値を提供して、より喜んでもらうようにすることです。
自分が楽をすることは、その過程であり、そこを終着点にしてしまうと、本末転倒になってしまいます。
無駄な仕事をやめたり、自動化することで、作業時間を圧縮します。
そこで生まれた時間を、顧客への価値提供に投入することが大事です。
この流れを理解しておかないと、自分勝手な効率化が進んでしまい、単なる「手抜き」が乱発されます。
そもそも「無駄」でないことをやめてしまい、顧客の不満や不信を引き起こします。
楽をすることは否定しません。
私自身、ゴリゴリに無駄なことをやめてきましたし、やめてもらってきました。
しかし、手を抜くことはしません。
面倒なことも、ときには進んでガンガンやります。
それが価値提供につながると考えているからです。
自分中心でモノゴトを考えると、効率化が手抜きになりがちです。
顧客を中心にして効率化を考えることで、手抜きではなく、価値提供になっていくと考えています。