人事コンサルとして独立後、繁忙期が続きました。
その繁忙とは、人事制度の運用です。
主に評価制度の運用で、評価結果の集計・分析、そして評価結果を報酬に反映するオペレーションです。
30名前後の組織であれば、検証も含めてサクっとできますが、100名を超えてくると繁忙となります。
そんな制度運用の仕事を意識して減らしてきた話です。
ただし、現在、制度運用の仕事は、ゼロではないし、多少関与することに意味はあると考えています。
評価の時期は、きつい
独立後、スタートアップで人事制度を設計した後の運用を任せる方が社内にいなかったため、その領域の仕事も受けました。
実は、独立前のコンサル時代にも、社内で唯一の運用系の仕事を自分がやっていました。
だから、勝手は知っていたと言えますが、想像通り、ハードな仕事でした。
自分が設計する制度では、6ヶ月間の評価ですが、中間評価が入るため、四半期で一度評価をかませています。
なので、年4回の評価を回すことになります。
報酬決定は、年2回です。
たとえば、5社で制度運用に対応すると、5社×年4回の評価となり、20回の運用オペレーションが走ります。
クライアントの事業年度によって時期はバラけますが、自分の経験上、1-12月期、7-6月期のクライアントが多かったため、評価運用の時期が、1月、4月、7月、10月に重複することが多かったです。
(もちろん、上記以外の時期もありました)
この時期は、きつかった。。。
今は、コンサルティングスタッフの方(1名)と協働できているため、運用周りを任せることができていますが、独立当初はすべて自分で対応していました。
そこで、Excelワーク、スプシワークが鍛えられたことは間違いありません。
サステナブルではない
クライアントからのニーズは高い。
また運用周りで手を動かすことで人事制度の細部の理解が進んだり、効率化に向けて改善を進める過程でカイゼン力が高まったり、そして何よりも運用を通じて生の声、現実の評価や報酬決定のプロセスが見えるので、メリットは十分にありました。
ただ、繁忙がスゴイ。
年4回の時期で、自分たちの時間の使い方が決まってしまい、ミスが許されない仕事で精神的にも苦しい状況でした。
「来月は、運用か、、、」と、自由がなくなる感覚もあり、サステナブルではないなと。
また、この運用業務は、正直自分たち以外でもできます。
自分たちがやった方が良い仕事とは何か?を考える上でも、運用業務を抑える必要がありました。
ただ、注意したいのは「誰にでもできる仕事ではない」ということ。
オペレーションなので、誰にでもできると考えがちですが、そうは簡単にいきません。
複雑な制度を理解し、理想と現実に折り合いをつけながら、現場をいかにうまく動かしていくか。
オペレーションでありながら、結構、難易度の高い仕事です。
徐々に引継ぎを開始し、やっと適切な量に落ち着いた
状況を打開すべく、スタッフの方とも相談して引継ぎの方向へ舵を取りました。
クライアントも課題を感じつつの状況だったため、合意は取れるものの、そう簡単に引継ぐこともできません。
知識、技術、感度を高め、何よりも対応するための時間を確保しなければなりません。
こうした調整に、約1年半ほどかけながら引継いでいきました。
現在、制度運用を支援しているクライアントは2社です。
ほぼすべての作業をスタッフの方に任せることができており、自分のその結果を踏まえて分析や改善に時間を使えています。
本当に、この役割分担を実現できている状況に感謝であり、いつもサポート頂いているスタッフに感謝しかありません。