東京出張に合わせて、建築家の方とお会いしました。
事務所にお邪魔させていただき、自己紹介から気がつけば2時間20分(140分)もお話していました。
急なアポイントメントで申し訳ない限りですが、快く迎え入れてくださいました。
本当に、ありがとうございました。
建築が好き、特に住宅建築が。
趣味と呼べるほどではありませんが、自分は建築が好きです。
大きな建築よりは、住宅建築が。
遊び心、合理性、生活感など、すべてが実践であることがおもしろいと思っています。
初めて行った海外旅行は、一人でフランスへ。
ル・コルビュジェの建築を見に行きました。
1ヶ月弱の極貧旅行でしたが、空間の違い、居心地の良さに驚嘆したことは今でも鮮明に覚えています。
だから、建築家の方とお話できるのは本当に楽しい時間です。
図面を丁寧にきちんと書くこと
建築家の方とお話していて、自分たちの強みは「図面を書くこと」という話が印象的でした。
当然かと思われますが、その量と丁寧さへのコミットメントがありました。
本来、現場側で作成する施工用の図面まで自分たちがつくる。
それにより、現場の皆さんが迷いなく動けるし、迷ってもSNSでコミュニケーション取れば解決できる。
こっちの方が、結局はいい仕事ができるという話です。
自分の仕事にも当てはめることができます。
細部へのこだわりを、もっともっと持つべきだと。
もちろん大局観へのコミットメントは必要であるものの、細部を疎かにしてはいけないし、それはもう自分への約束なんだと理解しました。
あと、チームというか体制についても、現在の3名体制の少数精鋭でやっていくことが参考になりました。
自分が見れる範囲で、自分も最前線で図面を書きたい。
腕を上げる(落とさない)のはもちろん、シンプルに楽しいから、という背景に、プロフェッショナリズムを感じました。
自分に当てはめて、時間をとって深く考えたいところです。
「仕立て屋」
話の中で、たくさん印象に残ったことがありますが、言葉として「自分は仕立て屋でいたい」という、この「仕立て屋」がぐっときました。
「仕立て屋とは?」なんていう深堀りの質問をするのは、まったくもって野暮ですね。
ぐっとくる感情こそ、大いに学ぶべきことがあります。
思想というか、観念というか、自分や仕事に対する主義主張を、しっかりと丁寧な言葉で紡ぎたい。
言葉の豊かさが乏しい自分にとって、強く刺激を受ける時間でした。
帰りに、駅まで5分ほど歩きで送っていただきました(ご案内いただきました)。
「近道なんで」ということで。
こういうの、最近なかったな~という素朴な感想。
時間に「余白」がないとできません。
前提は「仕事」であるものの、「仕事」という狭い枠に縛られない関係性というか、心地よい関係性を築けると感じました。
人間性に対して、自然と信頼しているからだと思います。
「フィーリングで」というアドバイスの通り、フィーリングで決めます。