なぜ、独立したか?

独立して9年目。

もうすぐ10年目になろうとしているこのとき、独立の背景について記してみました。

後付けでもなく、思いのほか迷いなく3つの観点が出てきました。

 

独立という「形」が必要

サラリーマンコンサルとしてベンチャー企業に人・組織面のテーマで話をすると、自分のこの立場で提言できるのか、という「そもそも」が気になりました。

30歳ころのときだったと思います。

 

組織として規模拡張を目指さない立場で、独立したとしても同じ目線になれるのか。

もちろん、なれません。

 

でも、独立(起業)というチャレンジをせず、今の仕事を続けることができるのか。

自分は迷いが生じてしまったのが事実です。

 

いざ独立してみると、立場は違うものの、その点の負い目のようなものは無くなりました。

一定のリスクを取ってチャレンジした事実はあるわけで、その中で自分なりに工夫してやってきたことも、一つの自信になっています。

 

他者は関係ありません。

自分に目を向け、自分の考え・価値観に対して向き合うだけです。

 

ダメでも何とかなるだろう、という気持ちでやってこれたし、今でもその気持ちは忘れていません。

そういう意味での力は付いてきたのかもしれません。

「形」から入ることが大切です。

 

失敗してもいいから、自由(自分勝手)にやりたかった

前職では、どうしても「間」に挟まれるポジションゆえ、失敗できないし、自由にできない環境でした。

これが本当に歯がゆかった気持ちです。

自分は「こうしたい」と思っても、できないことがあり、「そんなの当たり前でしょ」と思われるかもしれませんが、自分にとってはまったく当たり前のことではなく、納得できませんでした。

 

「失敗してもいいから自由にやりたい」と常々思っていたことを思い出します。

クビになってもいい、ぐらいの気持ちはありましたが、今思えばそんなことをイチメンバーにやらせることはできないのが会社というもの。

当然です。

 

でも、自分は本当にそれが納得いきませんでした。

若気の至りかもしれませんが、全然納得いかなかったのです。

 

そんなに偉そうに自分で思っているなら、独立すればいいじゃん、と思いました。

自分のロジックがカッコ悪く見えてしまい、独立だなと。

ニュアンスとして「起業」ではなく、「独立」です。

 

独立してから、この恩恵を最も享受していると実感しています。

自由にできることの厳しさはある一方で、楽しさも喜びもあります。

 

よく「一人でやっていて寂しくない?」と聞かれますが、まったくそんなこともないです。

一人でやっているようで、一人ではないので。

 

単純にワガママなだけなんだと思っています。

 

稼ぎたい

コンサルティング事業は、固定費がかからないビジネスゆえ、売上をつくればそのまま利益になりやすい構造です。

そういう意味でも、やりようによっては稼げると思いました。

 

「稼ぐ」とは非常に相対的なものゆえ、身の丈にあった稼ぎを企画・実行する必要があります。

自分は、この「身の丈」という価値観を本で知っていたので、その辺は無難な攻め方ができたんだろうと。

 

 

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