フィードバックって、本当に大事だなと強く思う、今日この頃です。
特に、コトが起きた場面で行われるリアルタイムフィードバックほど、人・組織の成長にとって欠かせません。
きれいごと抜きで感じる現場の雰囲気を振り返って、メモしておきます。
リアルタイムフィードバックしないと、どうなるか?
同じ失敗・ミスが続きます。
若干、形は変わりますが本質的には仕事の手戻り、品質低下、コミュニケーション不和などが勃発。
不信感や感情的な怒りがわいてきて、接し方にトゲが出たり。
本人が、そのトゲを感じるだけでなく、周囲にもわかります。
何度も同じことが続くと、本人の居場所がなくなっていきます。
さらに、このケースが多発すると、一緒に仕事をしている方のモチベーション低下を招くことへ。
もっと優秀なメンバーと働きたい、切磋琢磨できる仲間と仕事がしたい、もっと成長したい、という意識のもとに魅力的なオファーが来たりします。
リアルタイムフィードバックがされないと、最終的に人の離職につながります。
なぜ、リアルタイムフィードバックができないのか?
相手に直接確認したことではないので、仮説です。
リアルタイムフィードバックができない理由を考えてみました。
- コンフリクトを嫌って、遠慮してしまう
- 先輩・年上・上長・ナナメの上長なので、遠慮してしまう
- 自分のことで精一杯で、相手に構ってられない
- 面倒くさいと感じてしまい、やらない
- フィードバックの仕方がわからず、フィードバックできない
- フィードバックしても改善されないと思ってしまい、諦めている
- 過去にフィードバックしたが、改善されなかったので諦めている
- 1on1や人事評価のタイミングで、フィードバックしようとしている
- リアルタイムでフィードバックしようとしていたら、時間が過ぎてしまった
- 自分ではフィードバックしているつもりでも、効果的なフィードバックになっていない
遠慮はあるんだろうけど、個人的には「5. フィードバックの仕方がわからず、フィードバックできない」のスキルが原因としてありそう、という見立てです。
こう思った理由は、2つ。
1つ目は、フィードバックができていないように見える組織では、「特定の方だけ」というよりは「全体的に」フィードバックがされていないように見えるから。
2つ目は、課題として把握されており、相談されるから。
要するに、全体的にフィードバックはされていないけど、課題としては認識されているわけで、何とかしたいと思っているけど、「できない」という状況にあるのでは?と考えました。
自分がやってみる
であれば、自分がやってみるのも手かなと。
面倒だし、そこに自分のミッションがあるとは思わないけれど、何か気になってしまうし、スルーできない。
「相手を育成したい・成長させたい」なんて高尚な気持ちは一切ないけれど、この状況に納得し難いというか。
以前、本で読んだ「SBI」、状況(Situation)をまず整理して、具体的な行動(Behavior)を取り上げ、その影響(Impact)を伝えるという方法が使えそう。
外部のコンサルタントなので、変なしがらみもないし、いい意味で遠慮もないし、自分がある意味適任なのかな、とも思えてきました。
自分の場合、幸運にもリアルタイムフィードバックがうまく機能している組織やマネージャーを見ているので、それを真似することができます。
実際のところ、皆さん、リアルタイムフィードバックの根源は、怒りにも似た向上心というか、成果への強いこだわり、細部へのこだわりであり、相手に対する誠実さにも感じます。
「改善」の積み重ねが「成長」につながっているという実例を見れているので、その点は大きく間違ってはいない、と信じています。