新卒で入った前職のコンサル会社で、入社した際に言われたこと。
- 10年間は、やってみること
合理的な理由があるかどうか、自分でもわかりませんが、覚えやすく、振り返りの基準になるので、今も意識しています。
前職は、7年3ヶ月
結論、前職では10年間やれていません。
7年3ヶ月、マネージャーを経験しているとき、色々あって独立に踏み切りました。
10年で考えると、残り3年弱。
もう少し経験を積んでも良かったと思うこともあります。
前職で経験してきたことは、ざっと振り返ると
(経験してきた領域の順に)
- アセスメント
- 合併人事 (人事制度や就業規則の統合など)
- 人事制度設計
- 人事制度運用
- 評価者研修 (設計・開発・実施)
- 執筆活動
- 組織サーベイ
- マネージャー研修
- 大学人事
- ブランドづくりに伴う人材マネジメント全般
- 人件費シミュレーション
独立後のスタートアップにおける人事制度設計を中心とした仕事に比べると、幅広い領域でコンサルティング活動ができていたと思います。
そこそこ激務だったので、振り返ってみると、7年はあっという間でした。
独立して10年まで、あと2年弱
振り返りの基準である10年まで、まる2年もありません。
今のタイミングで「わかってきた」ことは
- 自分が提供できる価値
- 標準化できることとできないこと
- やるべきこと、やりたいこと、できること
- やるべきでないこと、やりたくないこと、できないこと
- 「飽き」を感じる領域
- 相性の重要性
- 今後の拡張領域
です。
ブログを書き始めたことで、言語化することの意義と限界も感じることができました。
ドキュメンテーションの威力を感じる一方で、その裏にある説明し難い感覚・センスにも気づけたという意味です。
最近、何かの本で「センスは嫌い」「そんなものない」みたいな話を読みましたが、自分は凡人なので「あるだろうな」と思っていました。
最低でも10年
ALL STAR SAAS FUND のブログを読んでいたら、福山太郎さんの言葉が強く印象に残りました。
まずは「最低でも10年コミットできますか」という問いです。特にSaaSは時間のかかるビジネス。最初の売り上げが立つまで1年かかる会社もざらですし、ARR1億円までさらに数年かかるのも珍しくない。ある程度の規模にいくまで10年以上はかかるとすると、実は「創業者の飽き」こそ会社がつぶれる理由の一つだと思うんです。
https://blog.allstarsaas.com/posts/fond-interview-20201006
「10年」という言葉に直感的に反応していましたが、改めて読むと「最低でも」のところ。
自分の中で意識していなかったことですが、10年はあくまでもスタートで、そこからどう動くかが勝負なんだと。
冒頭の「10年間はやってみる」の「は = 最低でも」と読み取ることができます。
これを読んで、10年の意味がさらに腹落ちしました。
独立して10年経ったタイミングで、次の10年の方向性がぼんやりと見えている状態をつくることが大切なのかもしれません。
何となくの理解で言語化できていなかったモヤモヤが、この言葉でスッキリできました。