たたき台をつくる人が一番えらい

とある会社の人事定例 Mtg で、CEO がメンバーに対して「たたき台をつくる人が一番えらいんだから、もっと自信をもってしゃべっていいんだよ」という話をしていました。

自分に対しての発言ではありませんでしたが、常にたたき台をつくっている自分も救われた気持ちになりました。

そうだよね、と。

同時に、たたき台をつくる人が「えらい」と呼ばれる条件について、改めて考える機会にもなりました。

 

「たたき台」と調べると、まさかの DropboxBusiness のビジネススキルサイトへ。

語源、ポイント、ツールの紹介。
(Dropbox Paper への流れだったんですね)

たたき台は刀など金属製品を作る鍛冶場に語源を持つ言葉で、取り急ぎ現段階のアイデアや企画を書面化したもののことです。ここから企画案を磨き上げていくことが前提になっているので、その段階での企画の概要や全体像をまとめるのに役立ちます。

たたき台は漢字で書くと「敲き台」となります。見慣れない字ですが、これは刀などを作る鍛冶場で使われる台のことです。この敲き台に真っ赤になった鉄を乗せ、叩くことで製品を作っていく光景は容易に想像できると思いますが、これから製品になる真っ赤な鉄を乗せる台がたたき台なので、「新しいものを作り上げるための土台」というのが正しい解釈です。

 

鍛冶場に語源があったとは。

また、たたき台のポイントとして次の7つが挙げられていました。

1. とにかく早く提出する

2. 完成形を目指さない

3. たたき台で様子を見てみる

4. コンセプトだけはブレない

5. 何度も手直しをして最終形に近づける

6. 細かいことを気にしない

7. たたき台の段階で必要であると分かったものをリストアップする

 

このポイントを見た際、自分の考える「たたき台」とは定義の仕方が少し違うかも、と思いました。

そこで「たたき台をつくる人が一番えらい」と呼ばれる、自分の考える「たたき台」について言語化してみます。

 

だれよりも、そのことについて考えている

完成形でないことは確かですが、中身が薄いものでは意味がないと考えています。

「とりあえず、できました」では「えらいたたき台」とは呼べません。

そのことについて、だれよりも深く考え、自信をもって提案できる案であるべきです。

なので、細かいことも気にすべし。

細部に宿った神を見つけ、言語化・整理します。

一方、上記のポイントにもある通り、スピードも大事。

時間をかけ過ぎて「あれ、まだ?」と聞かれるのも NG 。

品質とスピードのバランスが取れている状態ですが、スピードを理由に品質を犠牲にしてはいけないと解釈しています。

 

ポジションを取る

だれよりも考えた結果として、自分なりのポジションを必ず取ること。

A or B or C まで考えて「自分は C 」と明確に言い切りたい。

ポジションを取った上で、迷っているところ、重点的に意見が欲しいところを添えれば、議論が深く、早く進みます。

常に、自分には So What? と言い聞かせて、自分なりの結論(仮説)を出し切るようにします。

結論を相手任せにしているようでは「えらいたたき台」と認められないということです。

 

固執し過ぎない

たたき台を説明して、たたいてもらうとき、自分の案に固執し過ぎないように注意します。

自分が一番考えている存在であっても「そう考えるのか」という視点は、必ず存在します。

自分とは異なる価値観、モノの見方・考え方をする人から「こういう視点もあるよ」とフィードバックを受けるイメージです。

その際、素直にフィードバックを受け取ること。

その意見を反映することで、ポリシー・軸が曲がってしまうのであれば議論を深め、自分なりのポジションを丁寧に説明する必要がありますが、そうでなければ改善に活かすべきです。

安易に相手になびく必要はありません。

「確かに!」と思う部分があれば「それ、いいですね」の反応でブラッシュアップすれば良い、ということです。

 

たたき台をつくる立場でありながら、たたき台の本質を意識することが弱かったと気づきました。

常々、意識して振り返りたいことです。

そして、こういう気づきを与えてくれるリーダーと一緒に仕事ができることは、恵まれた環境であり、幸せなことだと。

日々、感謝です。

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