以前は、クライアントとの打ち合わせの時間は90分や120分が多かったが、今は60分がほとんど。
たまに30分でサクッと終わらせることも。
120分もよく自分一人でファシリしていたな、と思う。
しかも、数が多い。
5年前のGoogleカレンダーを見たら、6月の3週目は打ち合わせが8本、4週目は10本。
月曜は、ノーミーティングデーなので、火曜日から金曜日のそれぞれに2‐3本の打ち合わせを詰め込んでいた。
その打ち合わせのアジェンダを準備して、ファシリしていた。
ほぼオフラインで(当時は遠距離のクライアントとZoomで打ち合わせしていた)。
この頃は、相当ハードモードで動いていた(はずだ)。
当時は、ブログを書いていなかったし、登壇系の依頼も、もちろんさっぱり。
コンサルティング案件に全集中で、人事制度を設計し続けていた。
こうなると、とにかくプランニングが大事で、どの時間にどの準備をするか、ギリギリのところでやり繰りすることになる。
綱渡りだ。
このスタイルの問題は、打ち合わせの中で急な、もしくは大きな変更・宿題が出ても柔軟に対応できなくなること。
自分で仕事を拾いに行くことが難しくなり、融通の利かないビジネスパーソンになってしまう。
しかし、そこは過去の職場で鍛えられているので、Noとは言わないし、頭を空っぽにしてYesと言う習慣で乗り切ってきた。
平日は余白がないので、週末を使って何とかする。
今は、クライアントの数も打ち合わせの時間も減らした一方、価値は目減りしていない(と信じたい)。
論点を絞り、集中すべきところを取捨選択して取り組む。
何よりもクライアントの時間を第一優先として、必要以上に時間を割かないように細心の注意を図っている。
その結果、自分の自分も増えるわけで、調べたり、考えたり、クライアントへの価値提供に時間を投じることができるようになった。
また、余白を意図してつくることで、こぼれる仕事や曖昧な仕事、押さないと動かない仕事、みんなが牽制する仕事、対処した方がいいけどスルーされる仕事などを能動的に捌けるようになった。
一応、win-win といって差し支えないと思う。
余白に若いうちから慣れていない人間からすると、余白があるとどうしても手を動かしたくなってしまう。
手を動かせば、何かが動くし、目の前で動きがなくても時間が経てば効果が見られる。
これも大事なんだけど、動かした先に出てくるアウトプットにレバレッジをかけるため、インプットにも目を向けないと、アウトプットの質にプラトーが訪れてしまう。
だから、最近はインプットへの意識を高めに設定している。
5年前もインプットはしていたが、主な情報は目の前の現実世界の人の感情や動きだった。
制度で動く組織、人と人の摩擦、事業成長と歪などなど。
本で学ぶことがなかなかできないことや人から聞けない話を自分の目で見て、聞いて、感じて咀嚼して。
その結果、レアな経験ができたことは間違いない。
レアな経験だけでやってしまうと、グレイヘアになってしまうので、もう少し広範な知識を埋め込み、乗じることでレベルアップを図っていく所存です。
5年前のカレンダーを見たら、大変だった頃を思い出して、元々書こうとしていたこととは異なる内容になってしまいました。
元々書こうとしていたことは、最近、面倒だけどこれやったら生産性が上がった(楽になった)という話です。
それは、打ち合わせが終わったら即、次の打ち合わせのアジェンダ骨格をドキュメンテーションすること。
Notionにパパっと書いていく、10分か15分ぐらいで。
記憶で新鮮で、打ち合わせのアドレナリンが出ている状態で、次週もしくは2週間後、または1ヶ月後の打ち合わせのアジェンダを記してしまう。
やるべきことが形作れれば、あとは散歩したり、風呂入ったり、本を読んでいるときに関連情報とアイデアがつながり、提案の質・量が拡張してくる。
打ち合わせ直後にアジェンダが組み立てられなければ、何をやるべきか、について早めに時間を取って考える。
打ち合わせが終わって、「ぷはー(ビールだー)」と飲まないけど、そんな気持ちに開放される前に次を考える。
だいぶ面倒だけど、これをやると劇的に生産性が上がっていると思います。
思い返すと、クライアント先に訪問して打ち合わせが終わった後、上司(コンサルのマネージャー)と「次どうする?」的な話をしていたことを、自律的にできるようになったということ。
自律的にできるようになるまで、独立して10年かかった。
「次どうする?」って聞かれるのが分かっているから、打ち合わせの最中も常に今と次、さらに予備的に次の次ぐらいまでは考えていた。
これは習慣であり、なかなかハードなトレーニングだったんだな。
マネージャー人格とコンサル人格を併存させて、しかも打ち合わせが終わった後に自ら仕事にダイブしていくなんて、余白がなければ絶対にできない。
だからやっぱり余白は必要だということ、あと打ち合わせ直後にNotionで手を動かすって大事ってこと。