社員が100人を超えてくると、情報がオープンだと感じにくくなってくる

制度設計だけでなく、組織サーベイも設計・運用しています。

スタートアップで組織規模が100人を超えてくると、「仕事に必要な情報はオープンである」が下がる傾向にあります。

問題の原因は、情報がオープン「過ぎる」ことに起因しています。

 

情報はオープンで在り続けている

私が関与しているスタートアップでは、基本的に情報はオープンです。

自律的に仕事を進める上で必要な情報は公開しているし、やみくもにクローズにすることはありません。

組織サーベイにもその結果は反映されており、多くのケースで「仕事に必要な情報はオープンである」に対する「Yes」の回答は、90%以上です。(もちろん例外はありますが、、、)

ただ、このスコアが100名を超えてくるあたりから徐々に低下し始めます。

なぜだろう、、、

当初の仮説では、組織の拡張に伴い情報流通が複雑化、結果として一部の情報がクローズになってしまい、その変化に対してスコアが反応している、と考えました。

しかし、これは間違いでした。

 

情報がオープン過ぎる(多過ぎる)

組織サーベイでフリーコメントを求めたり、現場へのヒアリングを通じてわかったことは、情報がオープン過ぎて、キャッチアップできていないと感じていることでした。

つまり、社員数が増えることで蓄積・発信される情報は増えていきます。

それを過去(20-30名の組織)と同じようにオープンに「どうぞ」と置いておくだけだと、どの情報に優先的にアクセスしておくべきか、どの情報が大事か、どの情報はいらない情報か、がわからず、困っているということです。

オープンであることに変わりはないものの、取捨選択がうまくできず、情報にうまくアクセスできていない感覚が、「仕事に必要な情報はオープンである」に対して「Yes」とつけられない状態につながっていました。

確かに。。。

また、これは既存社員と新入社員に関係なく、起きている問題であり、新入社員のオンボーディングだけで対応しても根本解決にはならないと捉えています。

 

「見てほしい・見なくていい」のガイドが大事

オープンな状態であることは変えない一方、この情報は「見てほしい・見なくていい」というガイドを仕掛けてあげることが有効です。

全員に知ってほしい情報、一部の方に知っておいてほしい情報、全員に置き場だけは知っておいてほしい情報(いざというときに自分でアクセスできるように)、誰に確認すればいいかという情報など、マネジメント側で取捨選択の一歩目だけをするイメージです。

全社の会議体でガイドしたり、チャット・メールでニュースレター形式に配るでも良し。

こういう議論になると「こういうのって読まれないんだよね」と斜に構える方が出てきます。

注意しましょう。

必要かつ興味深い情報であれば、読まれます。

形式的かつクローズな情報を届けようとすると読まれません。

そして、「文書を読む」スキルと姿勢に長けた人材を採用しましょう。

これが「組織づくり」です。

 

斜に構える方は、以前の職場がそんな感じだったんだと理解すればいいだけです。

「自社は違う」と、自信をもって伝えましょう。

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