先日、建築士さんの事務所で家づくりの本格的な打ち合わせをスタート。
いわゆるキックオフです。
基本設計は、対面が相応しい
デザインや予算、スケジュール等の方針を定める基本設計。
Zoomでもできますが、自分は対面でお願いしました。
移住先から時間をかけて向かいます。
でも、これは本当に正解。
基本設計の打ち合わせでは、探り、発散、レクチャ、想像、収束が必要です。
これをZoomでやるのは難しい。
対面でしっかりと相手の動作、表情、声のテンポ・テンションを見極めながら、意見の重さを判断していきます。
こちらも、強い要望を表現する際の声のトーンや受け答えのスピードを意識します。
結果、全体のデザインや間取り、予算感についても大きなズレなく、一発目の打ち合わせを終えることができたかと。
結局、休憩なしのぶっ通しで4時間半、話続けました。
最後は、自分の電車の時間を理由にタイムリミットにしました。
これ、Zoom等のオンラインだったら、集中力が切れて、早く終わらないかな~という邪念と、終わったら「伝えきれてなかった」や「伝わったかな」の不安が残っていたと思います。
キッチンの位置のインサイト
キッチンの位置について、意見が分かれましたが、建築士さんの意見に納得しました。
自分のイメージだと、結果として寝室の近い方にキッチンがありました。
しかし、これだと寝る人・寝ている人とキッチンで作業する人が近く、騒音につながってしまいます。
気にしない人はいいかもしれませんが、自分はかなり気にするので、これはNGだなと。
考えてみると当然なのですが、別の要望から気づいていませんでした。
結局は、トレードオフの関係の中で、何を優先するか。
実際の生活になったタイミングで後悔しないように考えを尽くす必要があります。
でも、おそらく住んでみたら後悔なんていくらでも出てくると思いますが。
自分の中で「こうしたいな」とか「こうあるべき」という固定観念があると、もっと大事なことを見過ごしていたり、気づけなくなってしまうことがあります。
自分のコンサル業にも同じことが当てはまります。
固執することの問題を、このタイミングで体感できたことは貴重でした。
お金のリテラシーが以前より高まっているはず
予算の話から、様々なお金関連の話へ。
家づくりは強敵ゆえ、お金を学ぶのに良い機会です。
ただ、都内で不動産を買うように、デベロッパーの言いなりで住宅ローンを組んで、簡単な税の知識を学び、融資を受けることに奔走してしまうと、何も学べません。
10年前の自分がまさにそうでした。
金利、住宅ローン、返済方法(元利均等・元金均等)、返済期間、フラット35、住宅ローン控除、長期優良住宅、ボーナス払い、繰り上げ返済(期間短縮型・返済額軽減型)などなど。
以前は、話を聞いてその場で何となく把握し、大きなリスクがなさそうだからOKぐらいの感覚で前に進んでいました。
今は、自分の頭で考え、どういうプランでいくか、どっちがいいか、リスクは何か、どう潰すか(軽減するか)を、しっかりと考えるようにしています。
例えば、住宅ローンを申し込むなら、元利均等、ボーナス払いは絶対にやらない、期間短縮で10年後から繰り上げ返済、とスタンスを示せるようになりました。
さらに、住宅ローンのシミュレーションでも借入額と金利から、月々の返済額に当たりを付けれるようになりました。
だいたい1-2万の誤差で月々の返済をイメージできるように。
(たまたまかもしれませんが、、、)
なぜ、こうやって自分の頭で考えられるようになったのか、自分でもわかりませんでした。
ただ考えてみると、この10年で様々なことを自分で経験してきたということが大きな要因だと思います。
その結果、「なぜこうなっているのか」「こっちの方が良かったかも」「ここ全然理解してなかったな」「ここ言われるままやったな。セールストークにハマったな」「これ損してるんだな」「小さいことにこだわることが大事なんだな」といった実体験が積み重なり、自分の思考のベースになりました。
このベースを元に、以前購入した本を読み返してみると、前は全然ピンと来なかった話が「なるほど」「そういうことだったんだ」とわかるようになります。
また、「こういう場合って、どうなんだろう」と自分で問いをたてられるようになり、その「問い」が本の1節や1項になっているケースも出てきました。
この状態になると知識が雪だるま式に増えていくので、学ぶことも楽しくなってきます。
来年にかけて、学び直したいテーマが見つかったことは自分にとってプラス。
本を中心に、広く浅く知識を身につけていきたいと思います。