行動評価の負担軽減

バリューを評価基準に落とし込み、定性的に評価する行動評価。

効果は期待できる一方で、特に評価者の運用負担が大きい点が課題になります。

常に考えなければならない負担軽減について、具体策を3点ほど。

 

① 評価尺度を減らす

例えば、評価尺度を5段階から3段階に減らす。

  1. ×
  2. ××

の5段階を

  1. ×

に減らすだけでも大きな負担軽減になります。

3段階にすることで配点や昇給テーブルへの接続を検討することが必要です。

 

② サブ評価者は評価しない(フィードバックコメントのみ)

サブ評価者の運用負担を軽減する策です。

5段階や3段階の評価尺度を使って、評価することはせず、メイン評価者の評価をサポートするフィードバックコメントのみ、記載するようにします。

評価の判断をしないことは心理的にも負担軽減につながるはずです。

また、サブ評価コメントは(必須ではなく)任意でも良いと思います。

 

サブ評価を実施しないため、メイン評価者とサブ評価者による擦り合わせ面談で口頭ベースで情報共有を行い、必要に応じてメイン評価者がメモを取るようにしましょう。

 

③ 評価結果が同じならメイン評価者のフィードバックコメントは任意

メイン評価者が評価を下した際に添えるフィードバックコメント。

主に評価の理由が記載されます。

そのコメントについて、前回と評価結果が同じ場合、(必須ではなく)任意にします。

 

「特に大きな変化はない」という意味です。

もちろん評価者から改善や労いのコメントを添えてあげることを止めるルールではありません。

あくまでも無理にコメントをひねり出す必要はない、というルールです。

 

この負担軽減策を運用する場合、被評価者の前回の行動評価を可視化できるようにしておく必要があります。

システムで対応できると有難いですね。

 

比較的、重めに行動評価を運用している会社で、この3つの軽減策を実行できると、相当な実感になると思います。

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