「振り返り」をする際、必ずやった方がいいこと

「振り返り」をする際、意識的にやった方がいいことがあると考えています。

 

意識してやらないと、なかなかできません。

 

 

悪いことばっかり・・・

例えば、チームで「振り返り」を実施すると「課題」がたくさん挙がってきます。

「振り返り」イコール「悪いところ探し」といった粗探しになりがち。 

 

「犯人探しをするわけではない」と誰かがいいながら、いわゆる犯人は「うっ」となっているでしょう。

 

人間って、どんなことについても「悪いところ」を10個挙げろ!と言われれば、すぐにできてしまいます。

 

あーだ、こーだ、すぐに出てきます。

課題、問題、改善点、、、

 

振り返りとは、悪い部分を整理して改善することだけが目的なのでしょうか。

「弱み」を直す作業が、振り返りにならないように注意が必要です。

 

良いところ・良かったところを意識的に探そう

まず意識すべきは、良いところ・良かったところを意識的に探すことです。

 

「一緒に働くメンバーの良いところを10個挙げてみましょう」といって、スラスラ挙げられる人はなかなかの強者な気がします。

 

自分の経験で面白いことがありました。

振り返りのフレームワークであるKPT。

これを、とある組織がやったところ、K(Keep)はゼロ、P(Problem)だらけ、T(Try)はまばら、といった状態です。

 

自分からすると、Kはたくさんあるように思いました。

でも、本当にPだらけ。

しかも、言葉がきついんですよね。

自分が、この担当者だったら、滅入ってしまうだろうなって。

 

これがこの会社のカルチャーなんだな、と感じました。

良し悪しというよりは、向き不向き・好き嫌いの領域かと。

自分は向いていないでしょうが、、、

 

暗黙知から形式知へ

意外にも良いところを見つけるのって、本当に難しいんですよね。

悪いところや課題って、直感的に気づくし、改善することは正義という感覚から、根掘り葉掘り出せるんですよね。

 

一方、良いところってなかなか気づけない。

特に、本質的に良いところは、「自然」の状態になるので、何も感じない。

でも、それは本来、工夫してなかったらできないし、そもそも自然にできていることがスゴイってことがたくさんあります。

 

いわゆる、暗黙知です。

これを「良い」という観点で振り返り、言語化することによって、個・組織の形式知へと昇華していきます。

だから、強い組織は、良いところを見つける能力が高い。

個も組織もレベル(目線)が高いので、些末なことをすべて「いいね」するわけではありませんが、いかに本質的か、の観点で良いところを振り返っています。

 

もちろん、Problemも本質的になるので、付いていくのに必死です。

これが成長を後押ししてくれます。

 

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