度重なる企業の不正を見ていると、人的資本開示でも不正が起きるのでは、と思ってしまう

度重なる企業の不正を見ていると、正直、外野のスタンスになってしまい、どんな不正なのか、まったくわかっていない自分がいます。

あからさまな不正が大規模で行われれば、企業が破綻するのは当然。

ただ、あまりにも技術が進化し、その中身を用意に理解できないケースであれば、その不正を見破るにはどうすればいいのか。

要するに、素人には分からない、という話です。

 

昔のことを思い出しました。

15年ぐらい前でしょうか、父親の車を借りて乗っていたとき、車から異常を知らせるような音が出ました。

出ては消えて、の繰り返し。

時間は、夜9時ぐらいだったか、記憶は明確ではありませんが地元のディーラーさんはやっていないし、どうしようかと。

やりすごしてもよかったとは後でわかりましたが、不安だったので近くにガソリンスタンドで相談してみました。

色々と不安を喚起させる話で部品交換が必要とのこと。

7万円ほどかかるようで「うっ」と思いましたが、カードで対応。

翌日、ディーラーさんに伺うと「それやる必要なかったかも。もしやったとしても3万ぐらいで対応できる」と言われて、「うそー」と思いました。

誰を信用すればいいだよ、と。

大人になるためのいい経験でした。

そして、真実は今でもわかりません。

YouTubeの広告で「あなたの借金がなくなります」ぐらいわかりやすい広告であれば、私にも判断がつくのですが、テクノロジーが交差すると途端についていくことができなくなります。

 

横道にそれましたが、要は「不正」を自分(他者)が暴くことなんて難しい。

特に技術、テクノロジーが関わると手も足も出ません。

そんなことを思っていたら、「人的資本開示」でも人事が不正するというか、数字を改ざんしたり、捏造するような問題がこの先起きるのだろうか、との考えに至りました。

結論、起きそうだなと。

 

人・組織に関する取組みが長期的な業績に影響を与えることは確かなので、そのデータの重要性は今後さらに増していく。

一般市民の目に触れて、数字が一人歩きすれば、その数字に対するプレッシャーは高まる。

企業の不正を見れば、人的資本データほどユーザーに直接的な問題を与えることもなさそうで、その辺の数字遊びが起きそう。

思考停止型の組織であれば、「1」を「2」と入力すればいいだけのことに膨大な時間をかけて正当化してしまうことは起き得る、なんてことを考えました。

 

倫理観や誠実さしか、この問題に対処することはできないと思います。

例えば、「プロジェクトへの手上げ率」なんていうデータを取り、その数字を大々的に宣伝してしまう人的資本開示。

数字が維持または上昇しているときはいいかもしれませんが、下がってきたら、、、

統計分析で理由が判明したとしても、大規模組織における多数の人の気持ちなんて、そう簡単にわかりません。

「対策を考えろ」と檄を飛ばされても、、、

データは人事だけで保管されるような体制だと思うので、いくらでも不正を助長してしまいそう。

結局は、その数字の正しさなんて「担当者」と「その周辺の方々」ぐらいにしかわかりませんから。

その関係者だけの脳と心に任せるのにも限界があると思います。

罰則を設けても、対応している当事者にそんな外の論理になんて当事者意識は芽生えないので、起きるべくして起きるものなんだと思います。

 

そう考えると、不正は簡単に起きるもの、というスタンスを取っておくのがいいだろうし、だからこそ、自分も気を付けないといけない。

何を信頼していいのやら…

 

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