週末、思考・思いを「文字」に起こしました。
その過程と結果で、改めて気づくことができました。
文字に起こさなければ、「何となく」という思考・思いによる勘違いや過剰な思い込みに陥っている状態から抜け出せないかと思うと、早めに対応できて良かったという気持ちです。
家づくりについて、思ったほど「要望」がクリアになっていないかもと気づく
建築士さんに「要望をまとめてください」という依頼を受け、今までぼんやりと考えていたこと、色々なデバイスにメモしていたことを取りまとめました。
いざまとめようとすると構造化が難しく、①自分たち家族のこと(性格やタイムスケジュールなど)、②要望、③その他要望ではないけど建築士さんに伝えておきたいことや気にしていること、を書きました。
書きながら気づいたことは、思ったほど要望がクリアになっていないかも、ということ。
大きな方向性は
- 平屋・木造
- 独立した子ども部屋
- 仕事部屋と生活空間に距離を設ける
- 広い玄関収納
- (キッチンは妻の意向で)
でした。
快適性や合理性は、設計のプロである方に要望として伝えることでないと思うので、それは今後の話し合いの中で詰めていけばいいとして、意匠・構造・間取りに強く影響を与える要素としては、これぐらいでした。
これだけでもクリアである、もしくは要望が多いなんて声もあるかもしれませんが、自分としては「ああしたい、こうしたい」と思っている割に、いざ言語化しようとすると言葉が出てこないものだな、とも気づきました。
そこで改めて書籍を参考に、考えるべきポイントというか観点(テーマ)を並べ、それ毎に要望があること・ないこと、伝えておきたいこと、ぼんやりと思っていることをまとめました。
- 駐車場・アプローチ
- 玄関収納
- 階段
- 家事室・家事動線
- キッチン
- 冷暖房・床暖房
- 太陽光
- トイレ
- お風呂
- 照明
- 家具・家電
- 寝室・寝具
- 外構・庭
- 外壁
- 素材
- 天井
まとめる過程で、自分にとってここは強い気持ちがある(もしくは「ない」)ということがわかりました。
この過程に手を抜いてしまうと、後々言いにくい場面で「いや、ここは・・・」なんていう会話が出てきそうです。
もちろん、どんなに考えて、事前準備しても、そういたこと(先に言ってよ・・・)は起きるはず。
でも、それだからこそ、事前準備を丁寧かつ時間をかけてやらないといけないんだな、ということが実感できました。
「子どもが何を大事にしているか」ということを、子ども自身の言葉(表現)で知ることは大事
もう一つ、文字に起こしました。
子どもの野球について。
そんな大それたことではなく、移住後の新チームでの活動を振り返り、今後どうしていきたいか、を子ども自身の言葉で文字に起こしたのです。
いつも自分たち、父母は会話をリードしてしまう点を反省しつつ、必要な問いかけをつくり、父自身もそれについて自分の立場で考え、子どもは子どもの立場で考えました。
メリ・デメを10個ずつまとめてみようと。
すると、お互い重なる部分や別の立場で考えていることが明確になりました。
まず10個書き出すことが大変なことがわかります。
書きだしたものをお互いに説明する過程で、さらに気づきが生じて追加していき、最後はそれぞれ12-13個ずつにまとまりました。
結果、7割ぐらいの子どもの意見は理解できていましたが、残りの3割は発見でした。
そういう観点で考えていたのか。
そういうことを思っていたのか。
本人の口から説明されて、初めてわかることです。
さらに、子どもに「この中で、何か一番大事か?」という問いにも、「何となく、そうだろうな」と思っていた回答が返ってきました。
「そうだよな」と思いつつ、そのテンションというか、強さは自分の思った以上であり、それも大きな発見でした。
文字に起こして話を深ぼると「強弱」について発見がありそう
文字に起こすことで、何となく「そうだよな」と思っていたことについて、それが強い思いなのか、そうでもないのか、がクリアになりました。
この強弱がクリアになることで、自分の中での判断基準が強化され、次のステップに進むためのイシューが見えてきた気がします。
逆に、この強弱が見えていないと同じことを繰り返し考えてしまったり、過剰に不平不満に捉われてしまうなど、実態とは異なる印象にだいぶ操作されてしまいます。
やろうやろう、と思っていても、その大事さがすぐにわからず、つい後回しになってしまう言語化ですが、やはり自分にとっては大事な理解活動の1つです。
子ども、家族、自分を知る上でも、思考や思いを文字に起こし、客観的に分析することで「強弱」を発見すること。
今週は、毎日30~60分ほど、この時間をとって現状の理解に役立てたいと思います。