人事として、どれだけ現場の声を把握・理解できているか。
現場に飛び込むことができているか。
常に意識しておきたいことです。
現場が、一次ユーザーである
人事の施策は、現場が一次ユーザーになります。
なので、ユーザーの声を聞くことは当然です。
一次情報にあたることが大切です。
目的通りに動いているか。
意図しているように回っているか。
そう簡単に動いたり、回ったりしませんので、常に振り返り、フィードバックをもらいながら、改善していくことが必要です。
質も大事ですが、量(頻度)も忘れてはいけません。
量が信頼関係につながります。
無駄に量を増やすことは本末転倒ですが、遠慮せずにあるべきタイミングで現場に飛び込む。
これをやっていれば、自然と信頼関係を構築するに足る量に達してくるでしょう。
現場の声を鵜呑みにしてはいけない
やや矛盾するように聞こえるかもしれませんが、現場の声を最大限尊重する気持ちをもちながらも、鵜呑みにしてはいけません。
脚色されているとまでは言いませんが、事実と感想が入り混じっているケースが多くあります。
事実、感想、問題、原因、最適解、選択肢、緊急性、重要性、経営視点、長期視点。
これらを聞き取った上で、整理することが求められます。
「~さんが言っていた (終わり) 」というレポーティングではありません。
自分なりの解釈を添えてレポーティングすることが大切です。
現場の声に対して、個別最適と全体最適の視点を加えるのも人事の役割かもしれません。
フラットに聞き取り、勝手に評価せず、最後にまとめて解釈する。
聞き取った内容と解釈は別物として取り扱いましょう。
また、定量化することも必要です。
思いのほか、定量化するだけで問題や原因がシンプルに見えてくることが多々あります。
人事の武器は、現場の声である
現場の声を積み上げてロジックを重ねていくことができるようになると人事としての説得力は上がります。
しかし、もちろんこれだけでは不足。
経営との接続が必要です。
だから、経営・事業を知らないといけません。
当たり前なのですが、意外と理解するのが難しい。
自分も昔から散々言われていましたが、すっと腹落ちできていませんでした。
この領域は経験を積まないと分からないとの見解です。
優秀であれば違うのかもしれませんが、自分のような存在では時間がかかります。
慣れも必要。
なので、焦らず、ただし常に強く意識してやっていけるといいかもしれません。
本当に人事って難しいな~と思うことが増えてきました。
やればやるほど、奥深さがわかってきます。
だから、この領域で仕事できることが自分によって合っているのかも。