人的資本開示について、考え始める

まだ自分の中で重要性や必然性について腹落ちし切れていない人的資本開示。

言われているのはわかるけど、どうも「?」な感覚がぬぐえていません。

 

ただ、こうも頑固に言っていると時代遅れの老害になってしまうだけなので、自分なりに解釈しながら考えていこうと思いました。

 

改めて考えた際に、「今更」という思いが強かったのが印象的です。

人への投資というキーワードが出てきますが、当然だと思って仕事をしてきたので今更という気持ちでした。

人事をアプローチにして、業績を良くしていくことが大前提であったゆえ、人的資本に関するKPIを決めて振り返るアプローチに何とも違和感をもってしまったということがわかりました。

 

どうしても手段の目的化を感じてしまうのが、自分の頭が固いからなのか、何なのか。

これをやることで人事部門がコストセンターではなくなっていくなんていう意見もありましたが、ロジックがどうしてもわからない。

自分の頭が悪いとしかいいようがないです。

 

ただ人事部門が、自分たちの取組みを定量的に可視化して振り返り、改善していくことは当然やっていくべきであり、ミッションや方針、戦略と接続させていくことが重要であることは間違いありません。

 

そういう意味において、独自のKPIを決めてやっていくのはアリかと。

そのときに、振り返りの指標をいかに設計するか、で大きく差が出るようです。

 

ジェンダー系の指標でやったり、やりがい系の指標を自分たちでサーベイしたり、ではいけません。

自社の価値を毀損しているとしか思えません。

 

女性管理職比率とか言っている時点で、その会社に未来はないといったら言い過ぎなのでしょうか。

自分は本気でそう思ってしまいます。

 

主観と客観の組み合わせ、自社だけでなく、顧客や社会の声を反映するなど今までとは違った取り組みが必要であり、かつこれを継続していくとなると仕組みがシステムが重要になってくるはずです。

ここまでの投資を実行する気概で進めないと、また一つやらされ仕事が日本企業に増えてしまうことを危惧しています。

 

余談

昨今、資本主義に対する様々な思いが発信されたりと時代の小さな変化を感じるようになりましたが、人事に関しては「人的資本」という経済学アプローチでポジティブに受け取られていることに面白さを感じました。

 

資本主義の限界が騒がれている中で、肝心の人は「資本」として捉えられるように変わってきたこと、ここでの主は投資家であること、などを考えると、本当に誰の陰謀なんだろうと邪推してしまう自分の幼心があります。

 

敢えて下品な言い方をしますが、これは誰が一番儲かっているのか、そして誰が一番儲けようと考えているのか、とナナメに見てしまうのが自分というヤツです。

 

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